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“世界最高レベル”の授業の成果を発揮…町田DF小林友希、目標の東京五輪へ向け「圧倒的な活躍を」

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町田で急成長するDF小林友希

[9.22 J2第33節 町田0-0横浜FC 町田]

 “世界最高レベル”の授業の成果を発揮する舞台になっている。今夏よりヴィッセル神戸からFC町田ゼルビアに期限付きで加入したDF小林友希は6試合連続でフル出場。4試合ぶりの勝利とはならなかったが、「ゼロで抑えられたのは収穫かな」と4試合ぶりの無失点にまずは安堵した。

「サッカー選手である以上、試合に出ることが大事。もっともっとやって行かないといけないけど、神戸で学んだことをピッチの上で出す時期に来ているのかなと思います」

 小林は神戸の下部組織出身で、高校1年生の時からトップチームに2種登録。18年にJ1リーグ戦デビューも飾った期待の星は、今季より正式にトップ昇格を果たした。

 ただ有力外国籍選手や日本代表経験者が多数在籍するチームにあって、試合出場は容易なことではない。それでも彼らと練習から競い合うことで確実に力をつけてきたという自覚はあった。

 何より勉強になったのは、皆“自分のプレーはこれだ!”というスタイルを確立しているということ。彼らが魅せてくれるレベルの高いのプレーへの憧れはあるが、すべてを真似することはできない。それならば、“自分のプレーはこれだ!”というスタイルの確立に時間をかけよう。FWダビド・ビジャやFWルーカス・ポドルスキと練習からマッチアップすることで、その理想をより高い所に置いて、鍛錬を続けることが出来たという。

 あとは実戦で披露する場が欲しい。来年の東京オリンピック出場も強く意識する19歳は、町田からのオファーを快諾。レギュラーとして試合に出続けることで新たな難しさも感じているというが、「毎試合課題が見つかって、それを次の試合で修正してといういいサイクルが出来ている」と充実感として捉えている。

「でもすごくいい経験をさせてもらっていると思うけど、これで満足してしまってはJ1でやっている選手や海外でやっている同年代がいる中で差が広がってしまう。自分自身に厳しく高い要求をしていきたい」

「五輪代表にJ2から選ばれるためには、もっと圧倒的な活躍をしないといけない。チームを勝たせることと、自分が選ばれることはある程度比例していると思う。残留争いで厳しい試合が続くけど、僕がチームを勝たせられるようにやっていきたいです」

 世界のトップレベルを基準にする19歳が、自身のスタイルを確固たるものとするために。今は何よりも実戦を経験することが、その成長速度を速める。

(取材・文 児玉幸洋)
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