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Honda FCがこだわった勝利…MF富田湧也「良い試合で終わらせたくなかった」

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先制点を決めたHonda FCのMF富田湧也

[9.25 天皇杯ラウンド16 浦和0-2Honda FC 埼玉]

 たとえ、格上が相手であろうとも、「善戦した」だけでは意味がない。勝ちにこだわったHonda FCは、前回王者である浦和を2-0で下し、天皇杯ベスト8へと進出した。

 舞台は埼玉スタジアム。1万人を超える観客が集まった会場に「すごい雰囲気だった」と話したMF富田湧也だったが、「逆に僕らが応援してもらえていると思ってプレーした」と、慣れない雰囲気をパワーに変えた。

 前半をスコアレスで折り返し、後半もスコアが動かずに試合が進む中、終盤の後半38分に富田が試合を動かす。PA外でボールを受けたMF佐々木俊輝が鋭い切り返しでPA内に運ぶと、「試合前に『高速クロスを待っている』と話していた」という富田がゴール前に侵入。シュート性の弾道の低いクロスを富田が右足で合わせてネットを揺らし、貴重な先制点が生まれた。

 後半42分にはFW原田開が加点すると、浦和の反撃を許さずに逃げ切って2-0の完封勝利を収め、天皇杯8強入りを果たした。

「J1チームに良い試合をしても、今まで負けてきた経験があった。良い試合で終わらせたくなかったし、勝ちにこだわるところは常日頃から(井幡博康)監督から言われていて、チーム全体が意識しているところ」

 2回戦で札幌、3回戦で徳島、そしてこの日は浦和と3試合連続でJリーグ勢を下しての8強入り。「Jリーグに比べたらJFLは見てもらえる機会が少ないけど、天皇杯はたくさんの人が見てくれる。僕ら企業チームにとって、天皇杯は見てもらえる一番の機会となるので、そこで結果を残せたのは会社のためにもなるし、自分たちのためにもなる」。次戦は10月23日。対戦相手は昨年1-6の完敗を喫した鹿島。リベンジを果たして、過去最高の4強入りを目指す。

(取材・文 折戸岳彦)
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