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九国大付は交代出場FW小方が待望のゴール!後半ATの同点ヘッドで勝ち点1もたらす

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九州国際大付高は後半アディショナルタイムにFW小方燿平(左)が同点ヘッド

[9.25 プリンスリーグ九州第14節 九州国際大付高 3-3 長崎総合科学大附高 九州国際大G]

 待望のゴールでチームを救った。後半アディショナルタイム、1点を追う九州国際大付高は左SB宮本武(3年)のクロスを交代出場の10番FW米山漣(3年)が頭で折り返す。これに走り込んできたのは同じく交代出場のFW小方燿平(3年)。「練習がそのまま、身体が覚えていた感じでした」という形でスペースに飛び込んだ背番号15のヘディングシュートがゴールを破り、3-3となった。

 小方は縦への推進力と相手の嫌がる動きが特長。交代出場だけでなく、先発することもあるアタッカーだが、暫くの間ゴールから見放されていた。この同点ヘッドが6月の九州大会以来となるゴール。土壇場のゴールで勝ち点1を加えて暫定2位に浮上したチームにとっても、「今年はあまり点数を決めることができていなくて困っていた」という小方にとっても大きなゴールだった。

 今年の九国大付の特長が選手層の厚さだ。県内王者の東福岡高を倒して全国に行くため、色々な選手を起用しながら選手層の向上を目指してきた。選手たちは競争しながらチームを強化。それが結果にも結びついている。

 小方は「一人ひとりが武器を持っていて、それを交代した選手でも途中からでも出して行ける。それが今年の九国の勝っている強さ、要因だと自分も思っています」とコメント。自身も出た際には得点を狙いながら前に出て、課題の守備にも全力で取り組んでチームの勝利に貢献しようとしている。

 チームはプレミアリーグプレーオフ進出を懸けたプリンスリーグ九州の終盤戦、そして選手権予選を控えている。小方はその戦いに向けて、「一戦一戦みんなができることをして勝っていったら(プレーオフ参入県内の)プリンス2位だったり、選手権で良い結果を残せるのかなと思います。個人的にはゴールを決めてチームを助けたいです」。自分もしっかりと役割を果たすことに集中。そして、この日のように九国大付をゴールで救う。

(取材・文 吉田太郎)
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