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札幌DF進藤、冷静シュートで今季6点目! “異例”の祝福に「あれがあるべき姿」

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先制ゴールを決めた北海道コンサドーレ札幌DF進藤亮佑

[9.28 J1第27節 鹿島1-1札幌 カシマ]

 代名詞とも言える攻撃参加でDF登録リーグトップの今季6ゴール目。それでも北海道コンサドーレ札幌DF進藤亮佑は引き分けに終わった鹿島アントラーズ戦を振り返り、「いい結果だとは思うが、行けるチャンスは十分あった。目指しているところから言うと少し物足りない」と冷静に語った。

 前半11分、試合を動かしたのは3バックの一角を担う背番号3だった。ビルドアップで高い位置を取った進藤は果敢な持ち上がりから右サイドにボールを預けると、シャドーのFWルーカス・フェルナンデスが落ちてくるとみるや、ペナルティエリア内にフリーラン。最後はMF白井康介からの横パスを右足ダイレクトで冷静に流し込んだ。

「チャナがすごく良いスルーをしてくれたのでそれに尽きる。普通の選手ならそこでシュートを打ったりトラップするけど、彼のクオリティーが優った。スルーはアシストがつかないけど、ほとんど彼のアシスト」。まずはニアでスルーしたMFチャナティップをたたえたが、シュートはFW顔負けの落ち着きっぷり。その秘訣を次のように語る。

「映像を見るとすごく落ち着いていたので、なんでこんなに落ち着いていたんだろうって考えたんですけど、たぶんディフェンスなので決めることが仕事じゃないんですね。外しても良いやって気持ちが逆に良い方向に行って、変なプレッシャーがなかったんだと思います」。

 過去のゴールではチームメートがあえて祝福に行かず、一人でゴールパフォーマンスを見せる姿もおなじみとなっていたが、この日はFWアンデルソン・ロペス、チャナティップ、MF菅大輝に盛大に囲まれた。「あれが普通です。あれが、あるべき姿です」(進藤)。上位相手の先制ゴールの価値はそうした“異例”の光景にも現れていた。

 ところがチームは後半立ち上がりに失点し、上位陣に食らいつく勝ち点3を逃した。進藤は「ビッグチャンスはほとんど1回、2回しかなかったけど、そういうところを決めてくるのは鹿島らしい。僕らもそういうチームになるために、もっと勝負強さを身につけられるようにしたい」と強調。あらためてJ1優勝争いの難しさを実感したようだ。

 前節ではここまで続いていた連続試合出場が60試合でストップ。今節も「正直かなりギリギリの状況で、出場も1週間前まで分かんないくらいだった」という中、「トレーナーとドクターにサポートしてもらって、しっかりボルタレン(鎮痛剤)を毎日2錠飲んできた。回復をサポートしてくれたみなさんに感謝したい」というある種の強行出場だった。

 そうした末に掴んだ今季6ゴール目。「レッズ時代の那須選手(DF那須大亮)が9点取ってたのでそれくらい目指していければ」と意気込む進藤は、ここから始まるリーグ、ルヴァン杯でのG大阪3連戦に向けて「大阪の人と一緒にいると関西弁になっちゃうことが多いのでそこは注意しながら、しっかり1試合目を勝つことで勢いを持って、3連勝を狙っていきたい」と冗談を交えながら意気込んだ。

(取材・文 竹内達也)
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