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「精神的に疲れている」湘南チョウ監督現場復帰へのハードル

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パワハラ疑惑に揺れる湘南ベルマーレ

 パワハラ疑惑でチョウ・キジェ監督が活動を自粛している湘南ベルマーレは29日、クラブカンファレンスを臨時開催した。

 8月12日に一部スポーツ紙がチョウ監督のパワハラ疑惑を報じたことで問題が表面化したが、発端は7月中旬、日本サッカー協会(JFA)の暴力等根絶相談窓口に届いた匿名の通報。手紙と電話による通報内容に内部関係者しか知り得ない情報が複数見られたほか、「チームが取り合ってくれない」というコメントがあり、Jリーグが調査に乗り出した。

 もっとも、眞壁潔会長は「取り合ってくれない」という匿名の通報に対して、「コメントは何も来ていない」と言及。報道されている通り、通報が内部関係者の声だったとすれば、「そういう環境下でチョウ監督が指揮できるのか」と監督の境遇を慮った。

 活動自粛発表から約50日、調査は長期化している。眞壁氏はJリーグに対して、調査終了後にチョウ監督の暫定的な自粛解除と復帰を打診していたという。Jリーグ側からは「ほぼ調査が終了した。この先はクラブの意思を尊重します」と伝えられたが、10月上旬に下される裁定を待つ形となっている。

 この日、意見交換会では男性サポーターが「皆さんはチョウ・キジェ監督に指揮してもらいたいと思っていますか?」と多勢に問い、サポーターは盛大な拍手で「YES」を示した。ただし、同会長は「本人がやる気になるかどうかが大きい」と指摘した。

 調査結果次第となるが、仮にチョウ監督の指揮が可能となった場合も「本人が現場に向かってモチベーションを戻せるか」というハードルがあるという。「調査結果が出てから本人と協議をする。それによってどうなるかは分からない」。現在のチョウ監督の様子について、眞壁会長は「精神的に疲れている。『自分が(監督を)やらない方がいいのではないか』という発言もある」と明かしている。

(取材・文 佐藤亜希子)
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