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熊本県が武器のサイド攻撃で福島県を攻略!7年ぶりの初戦突破!

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前半33分、熊本県はMF菊池雄太(東海大熊本星翔高2年、左端)が先制ゴール。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[9.29 国体少年男子1回戦 熊本県 2-0 福島県 北海浜多目的球技場]

 熊本県が7年ぶりに初戦突破! 29日、第74回国民体育大会 「いきいき茨城ゆめ国体」サッカー競技少年男子の部1回戦が行われ、熊本県対福島県戦は熊本県が2-0で勝利。7年ぶりに初戦を突破した熊本県は30日の2回戦で香川県と戦う。

 震災からの復旧復興を目指す両県の戦いは、熊本県が「ウチはサイドがストロングポイント」(齋藤達也監督、菊陽中)という強みや個人戦術の高さを発揮。前後半で戦い方を変えてきた福島県を攻略し、相手をシュート2本に封じて勝利した。

 大津高、ルーテル学院高、熊本国府高、東海大熊本星翔高、そして熊本U-18の選手で先発メンバーを構成した熊本県は前半、MF寺岡潤一郎(大津高1年)を中心にボールを握る時間を増加。U-16日本代表候補MF森田大智(大津高1年)が相手DFをいなすようなボールキープから、パス交換で一気にPAへ飛び出すなど存在感を放つ。

 また、運動量多く、1.5列目から相手SBの背後へ抜け出すMF谷山湧人(熊本U-18、1年)や縦への力強い仕掛けで相手DFを苦しめた左FW廣田勇心(熊本U-18、2年)、ポストワーク光るFW坂本光(ルーテル学院高1年)らが連動した攻撃を見せる。

 そして前半32分、熊本県は左SB川副泰樹(大津高1年)とのパス交換から廣田が左クロス。すると、ファーサイドでフリーだったMF菊池雄太(東海大熊本星翔高2年)が「(熊本県のサイド攻撃は特に)左が強いので信じて中に入って打ちました。良いボールが来ただけです。ああいうシュートはなかなか無いんですけれども(微笑)」という右足のパワーショットでゴールをこじ開けた。

 対する福島県は、先発11人中10人を尚志高の選手で構成。能力の高い187cmCBチェイス・アンリ(尚志高1年)が個で相手の突破を止めていたほか、CB松尾春希(尚志高1年)のカバーリングなどでゴールを守っていく。

 そして、攻撃面ではMF原田史葉(尚志高1年)やMF新谷一真(尚志高1年)、FW藤原秀斗(福島東高2年)らがボールを繋いで前進しようとするが、前半はSBの背後を突かれるなど相手に押し下げられ、ボールの握り合いでも苦戦してしまう。

 後半、福島県はDF円道竣太郎(学法石川高1年)をストッパーの位置に投入して5バックに変更。熊本県のサイド攻撃を封じると同時に、相手DFの間を取って縦パスを通すシーンを増やした。そして右WBの黒瀬舜(尚志高)がDFを振り切って、クロスを入れようとする。

 ただし、熊本県は齋藤監督が「(選手たちがピッチ内で確認しながら)スライドして対応していた」と語ったように、判断良くスペースを埋めて対応。相手が攻め切る前にCB後藤達平(熊本U-18)やCB後藤然(ルーテル学院高)らがボールを奪い、カウンター攻撃に繋げていた。

 福島県は終盤、アンリを前線へ上げて反撃。35分には、右サイドへ開いたFW齋藤天心(いわきFC U-18、1年)の落としを藤原が良い形で受けたが、熊本県は主将の右SB毎床玲音(熊本国府高2年)が素早くカバーしてシュートを打たせない。GK岩永倫太朗(ルーテル学院高1年)の守るゴールを破らせなかった熊本県は、逆にアディショナルタイム、菊池の右クロスから最後は交代出場のMF上田慎明(ルーテル学院高1年)が左足で決め、2-0で勝利した。

 熊本県は大学生とのトレーニングマッチを重ねていた成果を発揮。相手のスピードやパワーに対してプレッシャーを感じずに戦い、スペースへランニングする意識も落とし込まれていた。齋藤監督は「(今後は)一戦一戦ですね。できるだけ、多くの人に熊本の田舎でもこういうサッカーができるんだと見てもらいたい」と期待。菊池も「先を見ずに、一つでも多く勝てれば良い」と力を込めた。一戦一戦、自分たちの役割を徹底し、熊本県の良さを表現して混戦のトーナメントを勝ち上がる。

(取材・文 吉田太郎)
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