[9.29 J1第27節 湘南0-6清水 BMWス]

　ゴールラッシュの波に乗った。「チームがイケるなという雰囲気になっていた。自分が打った時も入る気がしていたし、エウシーニョ様様です(笑)」。清水エスパルスFW河井陽介が2試合連続ゴールを挙げ、チーム3点目をマークした。

　前半25分、DFエウシーニョがMF西澤健太とワンツーの形から鮮やかに先制点を陥れると、前半終了間際に立て続けにゴールが生まれる。43分、同じくワンツーからエウシーニョが連続ゴールを挙げると、2-0と突き放したわずか1分後、河井が続いた。

　前半44分、MF西澤健太のパスを受けたDF松原后が左サイドを駆け上がり、鋭いクロスを配給。胸トラップでおさめた河井は左足シュートで相手DFの股間を抜いた。「狙っていないです」と笑顔で振り返った股抜き弾は「流れが決めさせてくれたゴール」という会心の一撃だ。

　3-0と勝利を決定付けたチームは前半アディショナルタイムに西澤がダメ押しの4点目。後半立ち上がりにも2点を加え、怒涛の6発ゴールラッシュで湘南を粉砕した。

「今日は判断の速さ、リズムが良かった。持ちすぎず、叩いて動いて、というのをみんなが繰り返して、シンプルにやっていたことがゴールにつながった。みんなが自信を持ってプレーできた」。下位直接対決を制した10位清水は次節、勝ち点3差で13位の浦和と対戦する。「この2試合で勝つことができれば、上の順位を目指して戦えるとみんなが意識している」と兜の緒を締め直した。

(取材・文　佐藤亜希子)

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