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“新米パパ”のイタリア人DF、無所属の現状に焦り「必要としてくれるクラブがあるなら…」

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ジュリオ・ドナーティも逆オファー

 昨季限りでメルボルン・ビクトリーを去り、現在無所属のMF本田圭佑は先日、マンチェスター・ユナイテッドや古巣ミランにSNSを通してメッセージを送るなど“求職活動”をしていたことが大きな話題になった。だが無所属の状態が続き、新シーズンになって焦りを感じているのは元日本代表MFだけではないようだ。

 昨季限りでマインツと契約満了になったイタリア人DFジュリオ・ドナーティも、同じく契約先が見つからずフリーの状態。そんな中でも故郷のイタリア・トスカーナで調整しながら、契約先を探しているようだ。ドナーティはドイツ『ビルト』のインタビューに応じ、無所属のまま新シーズンを迎えることが予想外だったと明かしている。

「今は地元のトスカーナに戻ってきているよ。パートナーのマリーナと一緒にね。娘も授かって、僕はパパになったんだ」

 新しい家族ができて幸福な一方、ドナーティは「パーソナルトレーナーを雇って、トレーニングは欠かさずに続けているよ。もちろん、新しいクラブと契約する準備はできている。だけど残念ながら、ここまで十分な内容のオファーは僕のところには届いていないんだ」と述べている。

 同選手はイタリア人ながら、レバークーゼン、マインツとドイツのクラブで評価を一気に高めた“変わり種”でもある。現役を続けるうえでリーグへのこだわりを聞かれると「僕を必要と考えてくれるクラブならどこでも構わない」と語り、イタリア、ドイツに限らず新たなオファーに耳を傾ける意向を示している。

 1990年生まれ、現在29歳のドナーティはイタリア・トスカーナの地元クラブ、ルッケーゼの下部組織育ちで、2008年にインテルの下部組織へ移籍。だがインテルではトップチームで出番がなく、10-11シーズンからレッチェ、パドバ、グロッセートへ1年ごとにレンタル移籍していた。

 2013年夏にレバークーゼンへ完全移籍すると、ブンデスリーガ1部でようやくトップリーグに定着。2年半プレーした後、15-16シーズン冬の移籍市場でマインツへと完全移籍。ここでは武藤嘉紀とも同僚となり、18-19シーズンをもって契約満了となった。

 ドナーティは18-19シーズンのリーグ戦出場数が9にとどまっていた。シーズン最終戦、ホッフェンハイムとのホーム戦終了後には、引退を表明していたGKレネ・アドラーとともに退団セレモニーに登場し、笑顔を見せていた。

 今夏は新たな契約先を求めていたドナーティ。だが欧州主要リーグはすでに新選手の登録が難しい時期に入っていることもあり、1月までこのままフリーで調整を続けることになる可能性が高い。果たしてドナーティは新たな契約先を見つけることはできるのだろうか。新米パパ、ドナーティの求職活動は今後しばらく続くことになりそうだ。

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