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2位の2倍、計8発で得点王!静岡県FW千葉寛汰は決勝不発も「成長できる部分を神様が与えてくれた」

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静岡県のU-16日本代表FW千葉寛汰(清水ユース)が大会得点王に輝いた。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[10.3 国体少年男子決勝 静岡県 1-0 広島県 カシマ]

 19年国体少年男子の部の“得点王”には、静岡県のU-16日本代表FW千葉寛汰(清水ユース、1年)が輝いた。初戦から4戦連発で、計8得点。優勝チーム・静岡県のエースストライカーは2位に4得点差をつけて堂々のトップスコアラーとなった。

 特にゴール前での落ち着きやポジショニング、抜け出すスピードなどを発揮してゴールを連発。準決勝ではハイプレスで相手GKからボールを奪い取るビッグプレーもあった。加えて、ポストプレーやチャンスメークする力も巧み。対戦相手の脅威になり続けていた。

 ただし、決勝戦では無得点。右サイドでの切り返しから放った左足シュートやこぼれ球に反応したシーンがあったが、厳しいマークの中で結果を残すことができなかった。それでも、素直に反省し、前向きに捉えられるのが彼の良さ。この日見つけた“宿題”が世代屈指のストライカーを貪欲に成長させそうだ。

「最後の最後に良い課題が残ったなと思います。獲れたにこしたことはないですけれども、獲れなかったからこそもっともっと突き詰めてやれると思うし、本当に成長できる部分を神様が与えてくれたと思うので、ラッキーだと思ってまた練習頑張りたいですね」

 今回の国体で「千葉寛汰」の名を知ったサッカーファンも多くいるだろう。「色々な人が見て下さっているのは分かっていましたし、本当に注目されている大会だったので、結果を出すことができて本当に良かったと思いますけれども、これからだと思います」と千葉。日本代表、世界を見据えるFWは今後も注目される中で得点を取り続ける意気込みだ。

「継続しなければ意味がないですし、今大会だけ結果を出した選手で終わりたくない。本当に継続が一番大事かなと思います」。“良い終わり方”をした千葉は今後も日々継続して、進化を遂げて、国体から世界へ羽ばたく。

(取材・文 吉田太郎)
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