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「明日から本当に成長していけるように」。静学MF清水和馬は優勝の余韻に浸らず、次へ

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静岡県のMF清水和馬(静岡学園高)は優勝の余韻に浸らず、次のステージでの活躍を目指す。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[10.3 国体少年男子決勝 静岡県 1-0 広島県 カシマ]

 優勝の余韻に浸るつもりはない。静岡県のMF清水和馬(1年)は、名門・静岡学園高で1年生ながら先発も経験している期待の星だ。一瞬の判断の速さやテクニック、負けん気の強さなどが光るMFは今回の国体で2試合に先発し、茨城県戦では先制アシストも記録した。

 だが、今大会を通じて納得するパフォーマンスができた訳ではない。チームから求められる守備のタスクを全うするなど、優勝に貢献したことは間違いないが、決勝も出場時間を伸ばすことができなかった。

 それだけに、「チームは優勝したんですけれども、個人としては通用した部分と通用しなかった部分では通用しなかった部分の方が多かったので、それを自分のチームに帰って、明日から本当に成長していけるように、これから頑張っていきたいです」。すぐにでも自分をレベルアップさせてトップレベルの相手でも活躍する選手になる。

 幸い、リベンジする舞台がすぐに訪れる。選手権予選が間もなくスタート。清水は「チームでもレギュラーの座を確立できている訳ではないので、本当にチームに帰って偉そうにしていたらポジションはないと思うので、チームに帰って一番ひたむきに努力をして、この全国優勝という経験を糧にしてレベルアップしていきたいと思っています」と誓った。

 国体に続く全国2冠へ。本気でそれを目指せるだけのポテンシャルが、チームにも清水にもある。静岡学園で主将を務めた兄・MF清水綾馬(現専修大、元U-15日本代表候補)が立てなかった舞台で勝ち上がるためにも、清水は日本一に輝いた経験を発進しながら、自身は下から貪欲に上を目指す。

(取材・文 吉田太郎)
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