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左足キックなど印象的な動きも「もっと」という思い。静岡県MF鈴木奎吾「大きな舞台で活躍できるような選手に」

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静岡県のレフティーボランチ、MF鈴木奎吾(清水ユース)。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[10.3 国体少年男子決勝 静岡県 1-0 広島県 カシマ]

 U-16世代は全国的に見ても、キックで存在感を示すことのできる選手は決して多くない。その中で、静岡県のMF鈴木奎吾(清水ユース、1年)はキックが印象的な選手の一人だった。

 左足から繰り出すミドルレンジのパスやプレースキック。セットプレーを重視した静岡県の村下和之監督も鈴木、MF藤原健介(磐田U-18、1年)の両キッカーへの信頼感を口にしていた。

 静岡県の先発ボランチを務めた鈴木は、キックに加えて相手のプレッシャーをいなす巧さも随所で発揮。ただし、本人は「チームとして優勝できたことはとても嬉しいんですけれども、個人的には大きな舞台でゴールに絡んだり、自分はスルーパスなどでアシストやゴールの起点になることが特長なので、そのプレーがあまり出せなかったことは悔しいです」と首を振っていた。

 印象的なプレーもしていたが、18年U-15日本代表のボランチが感じていたのは「もっとできる」「もっとやらなければならない」という思い。だからこそ、日本一になったことに満足することなく、成長することを目指していく。

「こういった大きな舞台で活躍できるような選手になって、左足でゲームを作っていく選手になりたいです。1年生でどんどん試合に絡んで、最終的にはエスパルスのトップチームに昇格して、そこでも中心的な存在になりたいです」。全国大会で感じた課題は日常の練習で克服するだけ。妥協することなく自分を磨いて、目標を達成する。
 
(取材・文 吉田太郎)
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