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[MOM2990]三田学園FW岩上直生(3年)_試合終了間際に目標の相手沈めるビッグプレー

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三田学園高FW岩上直生は自慢のスピードで勝利に貢献

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.5 プリンスリーグ関西第15節 三田学園高 2-1 神戸弘陵高 太陽が丘球技場B]

 FW岩上直生(3年)が、自慢のスピードで三田学園高に白星をもたらした。1-1の後半43分、岩上は相手DFラインに流れたボールを懸命に追うと、ゴールから飛び出して処理しようとした相手GKからインターセプト。そのまま右足で決勝点を流し込んだ。

「残り時間少ない中で、相手のディフェンスがちょっと気の抜けていたところがあったので、獲れなくても最悪足に当たったら良いかなと思ったら、ちょうど良いところにこぼれてくれた」。前半から運動量多く走り続けていた岩上の体力はリミッターギリギリの状況。そのままドリブルする体力は無かったというが、渾身の右足シュートを決めてヒーローになった。

 この日は自信を持つスピードを活かした動きで存在感。右サイドからDFのマークを振り切る形でチャンスに絡み、強烈なミドルシュートも放った。そして、本人も持ち味に挙げる守備の部分でも奮闘し、「ずっと小さい時から憧れというか、ずっと倒してみたいなという思いがあった」という神戸弘陵高から決勝ゴール。福原幸明監督もその動きを高く評価していた。

 この日はエース級の活躍。最近3試合で2度決勝ゴールを決めるなど好調だ。この活躍はインターハイの悔しさが原動力になっているという。インターハイ予選では強烈な突破も見せる一方、その回数が少なく不満の出来。初戦敗退した全国大会でも、緊張して何もできなかったと振り返る。

「インターハイで自分のプレーができなくて、悔しくてどうしようかなと悩んでいて、練習から意識を変えてみた」と岩上。また、憧れの舞台である選手権へ向けて、「絶対に全国行ってやろうと言う気持ちでやってきました」という努力の成果が今、ピッチで表れてきている。

 この後始まる選手権予選へ向けて岩上は、「自分のいつも通りのプレーをやるのが一番だと思うので、緊張せずに楽しめたら。サイドの突破、クロスでチャンスを演出したい」と誓った。俊足アタッカーは選手権予選を勝ち抜き、インターハイの悔しさを全国でぶつける。

(取材・文 吉田太郎)
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