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三田学園はCB高川が空中戦制圧。選手権予選は再び無失点V狙う

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三田学園高のCB高川海亜は高さを発揮するなど勝利に貢献

[10.5 プリンスリーグ関西第15節 三田学園高 2-1 神戸弘陵高 太陽が丘球技場B]

 本来の強みとは異なる部分で輝いた。三田学園高のCB高川海亜(3年)は本来、スピードを活かした1対1の強さなどを特長とするDF。だが、この日は空中戦で相手を圧倒し、チームを勢いづけた。

 高川によると、空中戦はパートナーのCB永井亮成(2年)の方が強く、「常に勝ってくれるので安心感があります」という。だが、同時に「自分のところでは絶対にやられないと思ってやっています」という高川が、この日は距離の出るヘッドを連発。ヘディングで相手を裏返すことも意識しながらヘディングを続けていたDFリーダーは、勝利に大きく貢献した。

 この日は、「もったいなかった」(福原幸明監督)という失点もあったが、プリンスリーグ関西の戦いで、自分たちの守りへの自信を深めている。「DFライン全員競り合い強くて、大阪の競り合い強いチーム相手にも僕らは負けないと自信を持ってやっている。中盤とか前とかもセカンドボールを拾う意識を持ってやってくれているからこそ、しっかり取った後、自分たちの攻撃に繋げられると思っています」。これでJ内定選手擁する興國高、首位・阪南大高、ライバル・神戸弘陵相手に3連勝。良い状態で選手権予選に向かうことができそうだ。

 選手権について、高川は「小学校から見ているような大会で、ホンマに憧れの舞台。総体と一緒で、無失点で行って選手権で解説とかに名前を読み上げられたい」と微笑む。それを実現するためには守備の中心選手である高川の活躍が欠かせない。自覚を持ってプレーし、夏と同様に無失点で兵庫を制す。

(取材・文 吉田太郎)
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