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重圧乗り越えなければ「一個上に行くことはできない」。神戸弘陵のC大阪内定CB田平起也が選手権出場誓う

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神戸弘陵高のC大阪内定CB田平起也は選手権予選で兵庫制覇することを誓った

[10.5 プリンスリーグ関西第15節 三田学園高 2-1 神戸弘陵高 太陽が丘球技場B]

 神戸弘陵高のU-18日本代表CB田平起也(3年、C大阪内定)は左足首の負傷のため、三田学園高戦を欠場。サポートメンバーとしてチームに帯同した注目CBは、仲間たちのプレーについて、「負け続けている時に比べたら大分チームの雰囲気も良かったし、CBの選手も身体を張って気持ち出したプレーもしていたし、そういう選手が増えるほどチームの輪も太くなっていくと思う」と前向きなコメントをしていた。

 一方でミス絡みの失点については、「やっぱりこういう負荷の高いゲームでああいう失点は痛いかなと思いました」と指摘。間もなく復帰予定の田平は「まずは自分の長所を出すことでチームの力になると思いますし、逆に短所が出ないように補って、チームのためにプレーする」と自分が加わることでプラスアルファをもたらす意気込みを口にしていた。

 188cmのサイズとスピード、そしてレフティーという特長を持つ田平は今春の高校サッカーフェスティバルで注目度を高め、U-18日本代表に選出。そして、C大阪U-15出身のCBは9月9日に来季のC大阪加入内定が発表された。

 10月20日に初戦を迎える選手権予選は、C大阪の名も背負って戦うことになる。「プレッシャーはありますけれども、それを楽しめるとか、プレッシャーを感じずにできるようにならないと一個上に行くことはできないと思う」と田平。今年の神戸弘陵は無冠ということもって、個人、チームとしても十分な評価を得られていない。田平はその評価を覆すつもりでいる。

「選手権で全国出るだけでも、今までの『兵庫で弱い』とか、『今年の弘陵弱い』とか一気にひっくり返せると思いますし、そういうところで『弘陵はまだ死んでないぞ』と選手権で示せたら良いなと思います。絶対に兵庫でてっぺん獲って、個人としても結果という部分にこだわって、プロの世界は結果が第一だと思うので、高校の中でもそういうところにこだわっていきたいです」。

 選手権予選を控えるが、田平はその前にC大阪へ合流する予定。すでに「2019年JFA・Jリーグ特別指定選手」に認定されている田平は選手権予選の前にJ3デビューする可能性もありそうだ。

「J3はプロですし、相手も家族を支えないといけないし、死にものぐるいでくると思う。そこに高校生で出るってなると気持ちを強く持たないといけないし、そのプロの中でも自分の力を証明しないといけない。(出場チャンスを得られれば)結果を出して自分の力を証明したいと思います。J3の経験を選手権前にできることは大きいですし、それをチームに還元しなければいけない」。C大阪でも、神戸弘陵でも結果を出すこと。大型CBはどんな相手でも絶対に気持ちで相手を上回り、無失点で白星を勝ち取る。

(取材・文 吉田太郎)
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