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「充実している」南野拓実がA代表合流! 1G1Aリバプール戦は「悔しい気持ち」

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日本代表MF南野拓実(ザルツブルク)

 欧州最高峰の舞台で鮮烈なパフォーマンスを見せた日本代表の背番号9は、これまでよりも自信にあふれているように見える。MF南野拓実(ザルツブルク)は合流初日の8日、カタールW杯アジア2次予選モンゴル戦(10日、埼玉)に向けて「好調が維持できているので、そのまま試合に臨めれば」ときっぱり語った。

 ザルツブルクは今月2日、UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)グループリーグでリバプールと対戦。敵地のアンフィールドを大勢の相手サポーターが埋め尽くす中、南野は1ゴール1アシストという結果を残した。この活躍で南野は大会の週間最終優秀選手に輝き、リバプールの獲得候補と報じられるなど、欧州トップレベルの選手に名乗りを挙げた。

「トップクラスのレベルの試合を経験することは自分にとって成長になるし、そこで何かしらの結果を残すことは選手として自信になる。そういう意味で良かったと思う」。オーストリア6年目を迎えた南野にとって欧州CLは「目標だった」ステージ。「そこでプレーできて充実しているし、高いモチベーションになっている」と好調の秘訣もそこにある。

 昨年9月の森保ジャパン発足時から攻撃の軸を担い、チーム最多の17試合に出場してきた。アジア杯では決定的なシュートがなかなか枠に飛ばず、大会中の試合後には複雑な表情を浮かべることも少なくなかったが、「あの時より成長していると思う」。欧州最高峰の戦いで殻を破ったとも言える姿は、日本代表においても頼もしく映る。

 もっとも、リバプール戦の率直な感想を「悔しい気持ち。3失点で終わっているのと負けるのでは全然違う。強豪しかいないですし、引き分けで終わりたかった」と語ったように、自身の結果だけをもって一喜一憂する様子はない。そうした姿勢はアジア杯決勝で久々のゴールを挙げつつも、敗れた悔しさばかりを語っていた時と変わりはない。

 所属先では欧州CLを戦い抜きながら、代表チームではW杯を目指す戦いが続く。「W杯で勝つためにはああいう舞台でプレーしている必要があると思うし、このチームが強くなるためにああいう舞台で少しでも経験を積んで代表チームの力になりたい」。欧州最高峰の舞台で積み重ねる経験値は3年後、夢の舞台で大きな仕事を遂げるための礎となる。

(取材・文 竹内達也)

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