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主軸不在は「W杯でもあり得ること」MF柴崎岳「良いサッカーをして勝つ」

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前日練習を行った日本代表MF柴崎岳(デポルティボ)

 カタールW杯アジア2次予選はいよいよ日本での戦いも始まる。10日に埼玉スタジアム2002で行われるホーム初陣のモンゴル戦に向け、日本代表MF柴崎岳(デポルティボ)は「良いサッカーをして勝つことがプロとしてもそうだし、日本代表として価値を示せる唯一の方法」と意気込みを語った。

 今季からスペイン2部のデポルティボに加入し、代表活動期間で欠場した1試合とターンオーバーで臨んだ1試合を除いた8試合に出場している柴崎。クラブは2部B(3部)降格圏に沈んでおり、柴崎自身もなかなか存在感を発揮しきれずにいるが、出番が与えられなかった昨季に比べれば試合勘を持って合流できているのは好材料だ。

 そうして迎えるモンゴル戦。FIFAランキング183位という格下相手だが、柴崎は「想像するにモチベーションに溢れていると思う。まずこうして予選を戦うことがそんなにないし、日本というアジアの中ではトップレベルの相手に対し、そういった国がモチベーション高く向かってくるのは想像に難くない」と警戒を怠らない。

 日本は今回の予選ですでにミャンマーとのアウェーゲーム(○2-0)を戦ってきたが、ホームゲームはこれが初めて。「みなさんの勝つだろう、勝って当たり前という違ったプレッシャーはあるし、いろんなプレッシャーがある」。そんな重圧は4年前の前回2次予選でシンガポールに引き分けた歴史からも明らかだ。

 なにせ今回はエースFW大迫勇也(ブレーメン)が負傷で不在。「ある程度の即興性は必要だと思うし、相手があってのことなので。どういったサッカーをするか、自分たちのサッカーというものはないと思う。試合に入って相手を見て決めることが重要」という柴崎は、この機会を実りあるものにしようと考えている。

「重要な選手がいないのはこれからも考えられること。仮にW杯でもそういうことはあり得るし、23人の中で重要な選手がいない想定は十分にあり得る。そこであたふたしても仕方ない」。言い訳を排した背番号7は「彼がいるサッカーと同じことを求めるのはナンセンス。準備期間は短いけど、そういったものを試すこともそうだし、より良くしていくことが重要」と強調した。

(取材・文 竹内達也)

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