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湘南チョウ前監督のパワハラ問題、JFA技術委員会が緊急集合「状況、背景を共有」

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湘南のチョウ・キジェ前監督

 日本サッカー協会(JFA)は10日、選手・スタッフへのパワーハラスメント行為があったと認められた湘南ベルマーレチョウ・キジェ前監督に関し、臨時の技術委員会を開いた。最終的な結論は次回の技術委員会で決定される見込みだという。

 協会幹部が同日、カタールW杯アジア2次予選・モンゴル戦が行われる埼玉スタジアム2002で囲み取材に応じた。この日はあくまでも「状況、背景を委員と共有した」という段階で「なんら結論は出ていない」とのこと。今後、チョウ監督本人からの聞き取りを含めた情報収拾を行い、「どのようなアクションを取るかを決定する」という。

 JFAは「指導者の立場を利用した嫌がらせ行為により、心身に有害な影響を及ぼす言動」に関する懲罰基準を設定。「暴言等を繰り返し、被害者の心身に重大な障害を与えた、又は被害者が退団する等、当該所属チームでの活動を中止に至らせた」とされた場合には「無期限又は永久的なサッカー関連活動停止・禁止、除名」もあり得る。

 Jリーグによると、チョウ監督のパワハラ疑惑は今年7月、JFAに関係者による匿名通報があったことで発覚。その後、Jリーグは調査チームを発足させ、湘南の選手やスタッフら約60人が聞き取りを受けた。調査が終了した今月4日、調査チームはパワハラ行為が「多数存在した」と認め、リーグはチョウ監督に5試合の出場停止処分を下していた。

 一方、クラブは一部スポーツ紙報道によりパワハラ疑惑が報じられた8月中旬、チョウ監督の指導自粛を決定。しかし、4日にリーグの処分が下された後も、チョウ監督が記者会見で関係者に謝罪をしたのみで、クラブにとしての処分は行っていなかった。その後、9日にチョウ監督の退任を発表した。

(取材・文 竹内達也)
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