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“新しい姿”の長友、10年ぶり弾に饒舌「恥ずかしいから言わないで」「何もかも忘れていた」

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10年ぶりのゴールを決めたDF長友佑都(ガラタサライ)

[10.10 W杯アジア2次予選 日本6-0モンゴル 埼玉]

 A代表でのゴールは09年10月8日のアジア杯予選・香港戦(○6-0)以来約10年ぶり。貴重な記録達成に「恥ずかしいから言わないでほしいです、10年ぶり10年ぶりって」と苦笑い混じりに振り返った日本代表DF長友佑都(ガラタサライ)は「ゴールの取り方もそうだし、喜び方も含めて何もかも忘れていた」と饒舌だった。

 2-0で迎えた前半33分だった。右サイドを攻め上がったMF伊東純也(ゲンク)がMF南野拓実(ザルツブルク)とのワンツーからグラウンダークロスを送ると、左大外からスルスルと飛び込んでいた背番号5がプッシュ。「良い形でボールが流れてきた」(長友)という完璧な崩しで貴重なゴールが生まれた。

 A代表の主力を担い続けたこの10年間、ゴールからは遠ざかっていたが、この日は「点を取りたいと意気込んで試合に入っていた」という。「アシスト、クロスをすることを狙っていたけど、それではサッカーでないと思って」。そんな長友が心に留めるのは「目的地の認識」。あくまでもゴールを奪うためのスポーツであることを追求しつつ、「サッカーを学んでいるところ」のようだ。

 まだまだサッカーへの熱意を絶やさない33歳は「今まではクロス一辺倒だったが、それでは怖さがないので変えていきたい。新しい長友を見せていきたい」と意欲。「世界を見ても良いサイドバックはアシストだけじゃなくゴールが取れる。ゴールがあるから相手が警戒してくる中でクロスが活きる。怖さのある選手になりたい」と、さらなる成長を誓った。

(取材・文 竹内達也)
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