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前半だけで圧巻3アシスト!!伊東純也「最低限。点を取りたかった」

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前半だけで3アシストを記録したMF伊東純也

[10.10 W杯アジア2次予選 日本6-0モンゴル 埼玉]

 持ち味を最大限に発揮した。前半だけで3アシスト。日本代表MF伊東純也(ゲンク)は「1点目を取るのが一番大変。そこが難しいし、大事なところ。チャンスが来る回数は多いと思っていたし、焦れずに何回もクロスを上げて、それが得点につながった」と、貴重な先制点につながるシーンを振り返った。

 前半22分、DF酒井宏樹から縦パスを受け、ゴール前に折り返してMF南野拓実のヘディングシュートをお膳立て。2-0の前半33分には南野とのワンツーで右サイドを抜け出し、グラウンダーのクロスをDF長友佑都が押し込んだ。さらに前半40分、酒井がヒールで落としたボールを伊東がワンタッチでクロス。これにFW永井謙佑がヘディングで合わせた。

「うまく(南野)拓実との関係や酒井(宏樹)くんとの関係で抜け出したり、崩したりして、クロスを上げる回数が多かった」。圧巻の3アシスト。「クロスは自分の強み。上げるだけでなく、得点につなげないといけない。そこは得意な部分として、自信を持ってやれているのかなと思う」と胸を張った。

 これまで2列目の右サイドはMF堂安律の定位置だった。「ベルギーでの評価でスタメンで使ってもらえたと思う。自チームでも、こっちに来ても、常にいいパフォーマンスを見せないといけない」。堂安に挑戦状を叩きつけるパフォーマンス。「練習する時間はなかったので、ほぼぶっつけ本番。でも、周りも見えていたし、声をかけながら、いい崩しが何回かできていた」と頼もしい。

 ゲンクでは昨季のベルギーリーグ制覇に貢献。今季はUEFAチャンピオンズリーグにも参戦している。これにはキャプテンのDF吉田麻也も「(ベルギーで)優勝して、チャンピオンズリーグに出始めて、自信を深めている時期だと思う。こういうときは一番伸びると思うので、伸びるところまで突き抜けてほしい」と、その成長ぶりに目を見張る。「ああいうタイプだからガツガツ削られることも多いだろうけど、それも乗り越えて、タフに成長してくれたら」とさらなる期待を寄せた。

 1試合3アシストについて「プロになってからはないかも。覚えていないけど、結構めずらしいと思う」と話した伊東。それでも「正直、得点を取りたかったのはある。アシストは今日は絶対にしないといけない相手だった。最低限かなと思う」と決して満足しなかった。

(取材・文 西山紘平)

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