beacon

日本vsモンゴル 試合後の森保一監督会見要旨

このエントリーをはてなブックマークに追加

日本代表の森保一監督

[10.10 W杯アジア2次予選 日本6-0モンゴル 埼玉]

 日本代表は10日、カタールW杯アジア2次予選の第2戦でモンゴル代表と対戦し、6-0で大勝した。

以下、試合後の森保一監督の会見要旨

森保一監督
「まずはカタールW杯アジア2次予選のホーム初戦ということで、埼玉スタジアムで応援してくださった皆さん、メディアの皆さんを通して応援してくださった方々に勝利をお届けすることができて良かったと思う。選手たちが応援してくださる方々にホームで勝利を届けようという思いを持って戦ってくれて、勝てたことは良かった。試合の前から選手たちに話していたが、当然、相手あっての試合で、相手を上回ることを攻守ともに賢く集中力を持ってハードワークしようと。選手が油断や隙を見せずに戦い抜いてくれたことが結果につながって良かったと思っている。対戦相手がどこであれ、我々が経験値を積み上げて、個としてもチームとしてもW杯に向けてレベルアップしていくということを選手たちが実践してくれたと思う。ただし、今日の試合はすでに終わったので、我々日本代表を応援してくださっている方々と勝利の喜びを分かち合うことは次の試合に向けて終わらせて、またしっかりと最善の準備をしてタジキスタン戦に向かいたい」

─9月から3試合連続で前半より後半の攻撃の効率が落ちているが。
「意識としては選手たちは後半もアグレッシブに戦うということ、積極的な姿勢を持って戦うということに関しては、他の試合は別として、今日の試合も点を取りに行く姿勢を忘れずに戦うことは実践してくれたと思う。攻撃のテンションというか、インテンシティーやクオリティーが多少落ちる印象を持たれるという部分は、点差が開いた中でゲームコントロールしていく部分もあるし、選手が代わったときに連係・連動をもっと上げないといけない部分が出ているのかなと思う。特に選手が代わったあとに連係・連動の部分で落ちたということがないように、これからもトレーニングをしっかり積みながらチーム力を高めていきたいと思う」

─右の中盤に堂安ではなく、縦に突破する伊東を起用した狙いは。
「選手起用に関しては今日だけではないが、一つの考え方だけではなく、先発を決めるときに戦術的な側面、コンディションの部分、我々がこの試合で勝利することとチームとしてどういうことを試しながらやっていけるかという部分。答えがアバウトになるが、いろんなことを考えた上での選手起用になった。伊東のプレーに関しては、彼は今、チャンピオンズリーグでもプレーしているし、より高いレベルで戦っている自信を今日のゲームに出してくれたと思う」

─シュート32本で6得点だった決定力について。また、サイドからの攻撃が多かったが。
「まずはモンゴルが我々に対してこれまでの戦い方を分析して、固い守備をしてきたということはあると思う。中央を固められたときにサイドにスペースができて、そこを選手たちが試合の流れや状況を考えて、スペースがあるところを見つけて攻撃を仕掛けてくれたと思っている。選手たちに試合前に話したのは、相手がおそらく守備を固めてくるだろうというところ。そうなったときにリトリートした守備を崩すために何ができるかということを、状況を見て賢くやっていこうということを話した。やれることはまず自分たちがボールを保持している中でビルドアップのラインをしっかり上げて、お互いの距離感を良くする、数的優位を作っていくところ。印象としては中央からの突破や縦パスが少なかったかもしれないが、まず縦を狙っていることで相手がさらに中を締めてきたと思うし、そうなったときに揺さぶりをかけながらサイドを突破する、こぼれ球をミドルシュートで打っていくというところ、そしてセットプレーで得点を取るという部分は、選手たちがどうしたらいい攻撃が仕掛けられるか、得点を取れるかという部分でいろんな選択肢を持ってプレーしてくれたと思う。決定率に関しては、相手も失点を重ねても粘り強く守備をしてきたし、バエス監督は戦術的にも選手個々に関しても粘り強く戦っていくことをチームに浸透させているところで止められた部分もあると思う」

─モンゴルは情報が少なかったと思うが、実際に試合をしてみてどうだったか。3月にアウェーの試合があるが、人工芝と気候の厳しさをどう考えるか。
「今日はホームのアドバンテージを生かして、我々が戦いやすい雰囲気をスタジアムでつくっていただいて、その中で選手たちは思い切ったプレーができて勝利することができたが、次のモンゴルでの試合は気温もかなり低い中で戦わないといけないと思うし、人工芝で戦わないといけない。これまでのモンゴルでの試合を見ていると、かなりハードな人工芝で、プレーのクオリティーを出すには難しい状態だと思うので、そこはしっかり準備をしていかないといけないと思う。今日の試合でもモンゴルの選手たちはタフに粘り強く、球際のところも戦ってくるスタイルを見させてもらった。その中で日本は選手たちが集中して相手を上回ってくれたと思うが、アウェーでの戦いはさらにモンゴルの選手のパワーが増すと思うので、しっかり準備をして、戦う覚悟を持ってアウェーに乗り込まないといけないと思う」

─9月の2試合で良かった橋本を外して遠藤を起用した意図は。
「選手起用に関しては、日本代表の強化をしていく上で、まずは目の前の試合に勝利することと、日本代表チームを強く発展させていくこと。今の勝利と今後の発展を考えてチームを動かしている中で、選手を何人か入れ替えてスタメン起用したし、途中交代も考えて起用した。セットプレーに関しては、選手たちが相手のことを見て、どこがウィークなのか、どこが自分たちのストロングとして使えるのかを自分たちで考えてくれてやってくれたと思う。もちろん準備はしているが、CKの機会も多かったので、選手たちがバリエーションを考えてプレーしてくれたと思う」

─点差が開いた中、3人目の交代で原口を入れた意図は。
「まず(原口)元気が日本代表のトレーニングの中でも、しっかりした準備をしてくれていること。そしてチームでもレギュラーとしてプレーしていること。今回の準備期間の中で、何をデータとしてこれだけということはないが、チームとして彼を使った上で試合の中で試すというバランスを考えて起用した。選手は23人いる中で、フィールドプレイヤーを3人代えて、フィールドプレイヤー7人はプレーできず、GKも2人プレーできない。できることなら、全員が素晴らしい努力をしてくれているのでピッチに立たせてあげたい気持ちはあるが、いろんなことを考えて、優先順位を考えて起用した。今日の場合はケガもあって、そこを対処しながら選手起用を決めていった」

─冨安の状態だが、離脱の場合は代わりを呼ぶか。
「まだハッキリとしたケガのことは言えないが、試合終盤にジャンプしてヘディングに行ったときに左腿裏を痛めたということで、すでに病院に向かっている。今後についてだが、おそらく次の試合はできないと思うので、これから新たに入ってもらう選手に来てもらうことが可能かどうかは、記者会見が終わったあとにスタッフと確認したい。おそらくすぐ治るような痛みではないと思うので、本当に冨安自身が一番痛い思いをしていると思う。彼が少しでも早く治って、ケガを治して、思い切ってプレーできるようになることを私も含めてチーム全体で願いたいと思う」

●カタールW杯アジア2次予選特集ページ

TOP