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目標は韓国代表。J練習参加経験の東海大福岡GK李到騊「みんなを全国に連れていきたい」

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東海大福岡高の実力派GK李到騊

[10.13 福岡県1部L第13節 東海大福岡高 1-1 飯塚高 東海大福岡G]

 福岡県1部リーグの上位対決は東海大福岡高GK李到騊(3年)、飯塚高GK轟大和(3年)の両守護神の好守が光った。飯塚の轟が序盤の決定機を止めたほか、試合終盤の相手の猛攻を切り抜けると、東海大福岡GK李は後半15分に至近距離のシュートをストップ。その他のシーンでも東海大福岡の大丸忠監督が「反応、シュートストップは抜群」という強みを発揮していた。

 李は韓国の水原FC出身。大丸監督によると、中学時代は年代別韓国代表クラスの実力者だったという。本人は毎年のように好GKを輩出している東海大福岡での成長と勝利、そして「夢に近づくために」来日。昨年から名門校の守護神を務めるGKは、J1、J2クラブの練習参加も経験するなど力を高めてきた。

 この日はファインセーブや守備範囲の広さを見せた一方、自身のプレーには満足していなかった。「自分ではセーブもあったんですけれども、キックミスもあったので満足していないです。コミュニケーションでちゃんと後ろから声を掛けられていない部分があった」。相手FWからプレッシャーを受けている中でボールを受けてミスする場面もあっただけに改善することを誓っていた。

 将来の目標は韓国代表。「(次の進路でも)まず早く試合に出れるように頑張って、上のレベルに行ってどんどんステップアップしていきたい。自分、韓国人なので、韓国代表になりたいです」と意気込んだ。

 高校生活最後の全国出場のチャンスとなる選手権へ向けては「優勝してみんなを全国に連れていきたい」ときっぱり。外国人留学生の移籍ルール厳格化のニュースが流れる中、強い気持ちを持ってサッカー、日本語習得面などでも成長してきた韓国人GKが激戦区・福岡を勝ち抜くための力になる。
 
(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校選手権2019

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