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過密日程、人工芝、敵は連勝中…森保監督「自分たちに目を向けて」

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日本代表森保一監督

 互いに予選2連勝の勝ち点6同士で激突する首位決戦——。カタールW杯アジア2次予選タジキスタン戦(15日、ドゥシャンベ)を控えた日本代表森保一監督は14日、ドゥシャンベ市内のホテルで行われた前日会見に出席し、「タジキスタンは力のあるチームだと思うので、拮抗した難しい試合になると思う」と語った。

 FIFAランキングは日本が31位で、タジキスタンは115位。F組の中ではキルギスの97位が日本の次点にあたるが、同じ中央アジアのライバルを開幕節で破ったタジキスタンが現状のライバル候補だ。森保監督も「勝ち点6を取っているし、非常に強いチームと認識している。難しい試合になると覚悟してタジキスタンに来ている」と警戒は怠らない。

 10日にモンゴル戦(○6-0)を戦ってから渡航した日本に対し、今月の国際Aマッチウィークで初めての試合となるタジキスタン。「日本の選手は連戦の経験はあるし、中4日を考えればコンディション面は回復できる」と楽観的な姿勢を示した指揮官だが、「コンディション面ではもちろん差がある」という事実は認めざるを得ない。

 また試合会場は人工芝ピッチ。選手たちからは「足が引っかかる」「ボールが伸びない」といった声も上がっており、「対策は考えていない」とした森保監督も「人工芝の状態で判断を変えないといけない場面等々出てくるので、チームの判断としても選手の判断としてもその場で変えていければ。臨機応変に柔軟に戦うことが大事」と指摘する。

 とはいえ、指揮官が強調するのはあくまでも“自分たち”。「対戦相手のことはあるが、われわれがどれだけ力を発揮できるか。自分たちに目を向けて、自分たちの成長につながる試合ができればと考えている」。勝てばようやく単独首位に立てるアウェーでの大一番。あらゆる環境でも普段どおりのサッカーを表現していくつもりだ。

(取材・文 竹内達也)

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