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日本vsタジキスタン 試合前日の森保一監督会見要旨

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日本代表森保一監督

 カタールW杯アジア2次予選でタジキスタン代表と対戦する日本代表森保一監督が14日、ドゥシャンベ市内のホテルで公式会見を行った。

 以下、試合前日の森保一監督会見要旨

森保一監督
「明日の試合のことについて話す前に、まず日本で起きていることについて話したい。日本では台風19号という自然災害で大きな被害が出ています。まず、犠牲になられた方々にお悔やみを申し上げたい。被災された方の暮らしや心の傷が少しでも早く元どおりになることを願っている。復旧復興に携わっている方々にエールを送るような試合をしたいと思っています」

―タジキスタン代表について何か情報がありますか。
「タジキスタンの試合は数試合映像で確認した。非常に個のフィジカルの能力、推進力があり、ボールを扱う技術もあり、オーガナイズも取れている」

―モンゴル戦から試合間隔が短く、コンディションには不安があると思う。メンバーを入れ替えて改善を図るのか、起用の考え方は。
「コンディション面ではもちろんタジキスタンとは差があると思っている。彼らは直近の試合で予選を行っておらず、われわれはモンゴル戦から中4日で長距離移動をしてきている。しかし、日本の選手は連戦の経験があるし、中4日を考えればコンディション面は回復できると考えている。明日のメンバーについては今日の練習を見てから決めたい」

―日本の選手は世界レベルのリーグでプレーしているが、チームが集まったばかりでフィジカル的なコンディションはどうか。
「現在の日本代表チームは海外でプレーする選手が多く、ヨーロッパでプレーする選手が多いので、代表活動でコンディションを合わせていくこと、戦術的に合わせていくことは短い時間の中で非常に難しい。しかしながら、日本人はお互いに協力しあって組織的に戦うことを選手たちが考えてくれるので、チームの活動はスムーズに行っている」

―明日の試合は人工芝で行われるが、それについてはどう考えるか。
「日本代表の選手たちは、アウェーでの戦いは対戦チームとの戦いもあるが、アウェーでいろんな環境があるなか、人工芝にも対応していこうという気持ちでプレーしてくれると思う。今日のトレーニングの時間があるので、ピッチ状態をうまくプレーにつなげてくれると思う」

―日本の選手は世界レベルでプレーする選手が多いが、選手をどう選考しているか。難しくないのか。
「難しいです。ただし、国際委員がヨーロッパに2人いて、選手を見つつクラブとコンタクトを取ってもらっている。またコーチがヨーロッパに出向いて選手を視察している。全選手の映像はどこにいても全ての試合が見られるので、映像を通して全ての選手をチェックできている」

―ミャンマー戦で2点にとどまったが、タジキスタン戦でも得点が少なくなる可能性があるか。
「あると思います。明日はタフで難しい試合になると思っている。しかし、なんとかアウェーの厳しい戦いで勝って終われればと思っている。タジキスタンは力のあるチームだと思うので、拮抗した難しい試合になると思う」

―人工芝の戦いでは臨機応変に戦うことになると思うが、現在イメージしていることは。またコンディショニング調整に関し、ミャンマー戦も今回も着いた翌日に全体で散歩に行ったりしているが、コンディショニングの重要性は何かありますか。
「人工芝ということで選手たちが普段あまりプレーすることがない環境かもしれないが、初戦のミャンマー戦もですし、アウェーに行った時は天然芝であれ人工芝であれ、戦いがあるピッチの環境に慣れて、ベストなプレーをするところを選手が考えてくれている。人工芝だからということで対策は考えていない。チームの基本コンセプトは変わらない中、人工芝の状態で判断を変えないといけない場面等々でてくるので、チームの判断としても選手の判断としてもその場で変えていければ。臨機応変に柔軟に戦うことが大事」

 またコンディションについては対戦相手あっての試合であり、相手のことを想定して戦うことはもちろんあるが、戦い方の部分では技術や戦術、選手個々のフィジカルのコンディション、メンタルのコンディションで自分たちのベストをつくれるように工夫してやっていきたい。自分たちがどれだけその試合で相手に戦えたかを振り返れるようにしたい」

―タジキスタンはレベルアップして一つの強いチームになっているが、日本にとっては怖くないか。
「タジキスタンは今のW杯2次予選で勝ち点6を取っているし、非常に強いチームと認識している。難しい試合になると覚悟してタジキスタンに来ている。対戦相手のことはあるが、われわれがどれだけ力を発揮できるか、自分たちに目を向けて、自分たちの成長につながる試合ができればと思う」

―今回の予選グループでは日本が上がることは当たり前だと思っている人が多いと思うが、2位で最終予選に上がるチームはタジキスタンか、キルギスか、どう考えているか。
「2次予選を1位で突破することを目標としているが、目標にとらわれても勝ち点は与えられないので、明日の試合に勝てる保証はない。勝つために気を引き締めて最善の準備をしたい」

(取材・文 竹内達也)

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