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久保建英、ラグビーW杯8強に「数字的にも妥当」カナダの被災地支援にも言及

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日本代表MF久保建英(マジョルカ)

 日本代表MF久保建英(マジョルカ)は今月の代表合宿中、報道陣に「個人的にラグビーが好き」と明かし、W杯を戦う日本チームの活躍に期待を示していた。そして迎えた14日、史上初の決勝トーナメント進出の偉業にも言及。「自分たちも負けていられない。ラグビーに負けないように盛り上げていくことが重要」と決意を語った。

 自国開催のW杯を戦っているラグビー日本代表は13日、強豪スコットランドに28-21で勝利し、グループリーグを無傷の4連勝で終えた。この結果により史上初の決勝トーナメント進出が決定。サッカーの日本代表に先駆け、世界のベスト8に歴史上初めて辿り着いた。

 それでも久保は冷静だった。「ラグビーの世界ランクは7位。特にジャイアントキリングじゃなく妥当。世界ランク7位のチームがベスト8に勝ち残るのは数字的に見ても妥当だと思う」。着実に地力を高めてきたジャパンチームについて「番狂わせ」という捉え方を否定する。

 そんあ歴史的偉業から久保が受け取ったのは「刺激」と「尊敬」だ。日本代表のFIFAランキングは31位。「サッカーの日本代表より世界ランクを見ても先に行っている」と指摘したうえで「ラグビーに負けないように盛り上げていく」と意気込みも飛び出した。

 また日本国内で甚大な被害を及ぼした台風19号に関しても、ラグビー界から刺激を受けている。「たとえばカナダも」と自ら切り出した久保が指すのは、試合が中止となったカナダ代表が被災地で復興支援活動を行ったエピソード。「スポーツ選手はそれぞれの場所でできることをする。それしかないので」。すなわち、久保が見据えるのは目の前の一戦。タジキスタンの地から自身のプレーで日本を元気にさせるつもりだ。

(取材・文 竹内達也)

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