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序盤劣勢も楽しんだ中島「相手が頑張っていて、上手な選手も多くて…」

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相手を切り裂く日本代表MF中島翔哉(ポルト)

[10.15 W杯2次予選 日本3-0タジキスタン ドゥシャンベ]

 拮抗した試合を動かしたのは「ああいうアシストはよくしている」という得意の形だった。日本代表MF中島翔哉(ポルト)は後半8分、左サイド寄りのハーフスペースで相手と正対すると、鋭いカットインからクロスを配給。これでMF南野拓実(ザルツブルク)の頭にピタリと合わせ、試合を大きく優位に持ち込む先制点が生まれた。

「相手も頑張っていて、上手な選手も多くて、すごく良いチームだと思っていた」。中島が楽しそうに振り返ったように、前半のタジキスタンは入念な日本対策を行っていた。4-1-4-1と4-3-2-1を自在に動かす布陣でサイドハーフを塞ぎ込み、ボールを奪えばドリブル主体のカウンターを披露。スコアレスとはいえ、劣勢とも言える展開だった。

 しかし、後半は「相手の中盤がコンパクトに守ってくるので、サイドハーフとサイドバックがコミュニケーションを取った」(MF堂安律)という日本。中島、堂安の両サイドがやや張ったポジションを取ることで、相手の守備陣形が横向きに広がり、前半から狙っていたクロス攻撃がさらに勢いを増した。

 そんな中で生まれた先制点。「相手がどこであっても自分の最高の状態でプレーすることが個人的に一番大事」と焦りはなかったという中島も「ああいう形で先制点が取れてよかった」と安堵の様子。11月に行われる次戦のキルギス戦に向けても「判断よくやっていきたい」と意気込みを語った。

(取材・文 竹内達也)
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