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韓国代表団長が“異常な”29年ぶり平壌決戦を振り返る「怪我がなかったことだけでも満足」

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韓国代表が平壌に乗り込んで北朝鮮代表と対戦した

 29年ぶりに平壌で開催された北朝鮮代表と韓国代表の一戦。対戦前から大きな注目を集めていたが、スコアレスドローで決着した。しかし韓国国内での生中継禁止、観客も取材陣も会場に入ることが許されなかった異常っぷりを、帰国した韓国選手団のチェ・ヨンイル団長が振り返っている。『スポーツソウル』が報じた。

 チェ団長は「厳しい環境の中で、選手たちがよく戦った。最後まで難しい試合だったが、サッカー関係者として後輩を誇りに思う。この引き分けには満足している」と評価。ただ試合中は「肘や手を使うことは当たり前で、空中戦では膝まで使ってきた」とし、「我々は技術で勝とうとしたが、北朝鮮は精神が加味されたサッカーをしていたようだ。怪我無く試合を終えることが出来ただけも満足」とチクリとした。

 話はピッチ外の出来事についても及ぶ。無観客で行われることについては寝耳に水だったようで、「1時間半前にスタジアムに入ったが、5万人の観衆でいっぱいになっていると思っていた。だから選手も監督もみんな驚いた」。そして担当者に回答を求めると、「正確な回答を得られなかった」と不満を吐露した。

 試合会場だけでなく、宿泊したホテルから選手団は一歩も外に出ることが許されなかったという。さらに「通信を行うことも出来なかった。インターネット自体が通っていなかった。外部から人を入れることも出来なかった」といい、これについて北朝鮮からは「我々に従ってもらわないといけないとだけ話すだけで、それ以上取り合ってももらえなかったよ」と呆れたように話している。

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