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[J内定高校生の声_5]湘南内定、市船の“音速”SB畑大雅「ベルマーレの右サイドを牽引できるように」

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湘南ベルマーレ内定、市立船橋高の“音速”SB畑大雅

 ゲキサカでは2020年にプロ入りする高校生選手たちをインタビュー。その第5回は湘南ベルマーレ内定の“音速”SB畑大雅(市立船橋高3年)だ。U-17ワールドカップを控えたU-17日本代表にも選出されているSBは、対戦相手を圧倒するほどのスピード、突破力の持ち主。対人でも強さを発揮する畑が、湘南を進路に選んだ理由や、U-17ワールドカップやプロ入り後の意気込み、選手権予選への思いなどについて語った。

―まずは、湘南ベルマーレ入りが決まった感想を教えて下さい。
「(プロに)なれてホッとしているのが一番なんですけれども、ここからが勝負だと思うので、一生懸命やっていきたいと思っています」

―進路をベルマーレに決めた理由を教えて下さい。
「ベルマーレの『湘南スタイル』という全員で走って頑張るスタイルが、僕のプレースタイルにマッチするなというのがあって、2年生の頃から行きたいと思っていましたし、声がかかって即決しました」

―ビッグクラブからの誘いもあったと思うが、迷いは無かった?
「結構悩みましたけれども、練習に行かせてもらって、実際に肌で感じてみて、ベルマーレが一番かなという印象があったので、ベルマーレにしました」

―“ベルマーレ愛”を貫いた。
「そうですね。『ここしかない』、という感じだったので」

―練習参加して感じた雰囲気やプレーして感じたもの。
「行く前のイメージとしてハードワークや戦うというところがあって、実際に練習に行ってみて、僕の思い描いていたものがそこにありました。そこで僕がどれだけできるのかというのが楽しみで行って、走って攻撃に出ていくとか、攻撃面で結構関われたというのが僕の実感の中にあって、でも守備面では1対1の対応とかで下回るシーンが多かったので、そういうところをプロに行くまでにしっかり直せて行けたらなと思っています」

―ロッカールームで言い合うシーンの動画は有名。入っていくのは難しくなかった?
「今の僕の課題として周りに言ったり、発信して、チームに問いかけることとかが課題だとコーチからも言われてきて、そこを改善しようと今していますし、課題を克服するという意味でも湘南のああいう言い合う中に入っていかないと試合に出れないと思うので、そこを克服したいという意味でも湘南にしました」

―その部分は変化してきた?
「リーグの序盤に比べれば、今は大分チームに指示出したりとか、声掛けという面ではできるようになってきたんですけれども、まだまだ足りないと思うので、もっとしっかりとやれたらいいなと思います」

―スタジアムで見た試合やサポーターの雰囲気はどうだった?
「スゲェわくわくして見に行って、実際(Shonan BMW)スタジアム(平塚)で見てみて、あの応援の中でプレーしている選手とかを見て、いいなと思いながら。来年は『ここに立ってやるぞ』という思いでいました」

―湘南には市船の先輩もいるので入りやすいのでは?
「金子(大毅)君や杉岡(大暉)君が優しくしてくれたというのもあって、キャンプに行った時はスッと入れたのもありますし、周りの選手が優しく接してくれたり、かかわってくれることが多かったのでやりやすかったです」

―自分が入ることでベルマーレにどのようなものをプラスアルファしたい?
「僕の武器は攻撃だと思うので、ベルマーレのSB、WBというのは凄い走って攻守に貢献することが求められていることなので、ひたすら走って、攻撃に出て行って、守備に戻って、きっちりとやるというところで貢献したいと思っています」

―平塚の街の印象は?
「平塚の街は結構海が近いというのもあって、でもこっち側(千葉)よりも涼しかったりもして結構良かったなという感じがありました」

―平塚の街はリラックスできそう?
「周りにうるさいところとかなくて、僕的には結構リラックスできそうだなと思いました」

―ピッチを離れた時はどういう時間の使い方をしている?
「外に出て遊ぶタイプじゃないので、部屋で本とか、漫画とか読んだりして休日の日は過ごすことが多いです」

―好きな本や漫画はある?
「漫画だと『進撃の巨人』(講談社)とかが好きで、結構何回も周回して読んだりしています」

―このあと、U-17ワールドカップがあるが?
「ワールドカップ前も何回か海外遠征に行かせてもらっているんですけれども、ワールドカップってまたひと味違うと思う。予選グループもオランダ、アメリカ、セネガルでヨーロッパ1位のチームだったり、北中米2位のチームだったり、強豪がいる中で僕としては今からワクワクでしょうがないというのが一番の印象で、映像とか何回か見てスゲェなと思うけれど、逆にここ抑えられたら僕もアピールできるんじゃないかという気持ちでいるんで、そういう奴らと戦えるようにしていきたいです」

―ここだけは負けたくないというポイントはある?
「攻撃に出ていく回数というのは僕のストロングでもあるので、何回も攻撃に出て行って、相手が守備に戻れないくらい攻撃で出て行って、圧倒するくらいやりたいです」

―相手は身体能力高い3チーム。決まった時の心境は?
「決まった時はこんな強いチームとできるのか、スゲェなと思って。で、その中で身体能力の高いチームが多いので、そこでも負けちゃいけないというところがあるけれど、それ以上に技術というのが大事になってくると思うので、1対1の守り方にしてもそうですし、攻撃の仕方一つにしてもそうですし、そういうところも突き詰めてやっていけたら良いと思います」

―それは正しく市船で磨いてきた部分だと思うが?
「『身体能力はあるけれど技術がダメだね』という話は朝岡(隆蔵)先生や波多(秀吾)先生から1年の頃から言われてきているので、そこら辺は意識しながらやってきて、最近は結構できるようになってきていますけれども、まだまだな部分はあるので、ワールドカップまで少しでも成長できるようにやって行けたら良いかなと思っています」

―日の丸をつけることをどう感じている?
「最初のうちは緊張とかプレッシャーとかあって、あんまり行った時は楽しめていなかったりというのがあったんですけれども、2回目、3回目とやってきてプレッシャーもそこそこ感じつつプレーも楽しめるようになってきたので、みんなの期待を背負いつつも、背負いすぎずに楽しみながらやっていけたら良いかなと思っています」

―どのような目標を持って戦う。
「チームの目標としてはベスト4というのが目標なので、女子のワールドカップとか男子のワールドカップもベスト16とかで終わることが最近多いので、予選リーグは突破して、ベスト16は勝って、そこではみんな満足してくれないと思うけれど、8も勝っていけば『コイツら凄いな』と注目もサッカーに向いてくると思うので、ベスト4目指して、頑張って行きたいと思います」

―市船で成長した部分は?
「全てを成長させてもらったというのがあるんですけれども、一番精神面で成長できたかなというのが大きくて、中学の時点では波が激しかったりとか、試合によってテンションが安定せずにプレーが雑になってしまったりというのがあって、高校に入っても1年の頃はそういうのが目立っていたんですけれども、監督(朝岡隆蔵前監督、波多秀吾監督)とかが言い続けてくれたお陰でしっかりとセルフコントロールして試合に臨めるようになりましたし、精神面で一番大きく成長させてもらえたのかなと思います」

―今年の市船は?
「頼れるやつらばかりという感じで、チームとしても、僕としてもやる時とやらない時の波がはっきりとあるので、そこさえしっかりやれればどこにも負けないんじゃないかなという気持ちでいます」

―過去2年間、市船は選手権に出ることができていない。選手権予選は、その思いも込めての戦いになる。
「僕らの代が入学してから2年間出れていないというのがあるので、僕も選手権に出させてもらって負けにかかわっている中で責任というのは凄く感じていますし、周りの人からも『最近ちょっと市船さんはダメなんじゃない』みたいな声を頂いているので選手、スタッフは悔しいという気持ちはあるし、市船である以上、強くないといけないというのはみんなが思っていることなので、今年の選手権ではまずしっかりと県予選を勝ち抜いて、全国で頂点狙えるように気を引き締めてやっていきたいと思っています」

―自分にとって選手権というのはどういう大会?
「悔しい思い出しかないというのがここ1、2年で……1年の時は僕が失点にかかわったせいで負けてしまったというのがあるし、2年の時は怪我をしていて試合に一切出れていないというのがあって、凄く悔しい大会な中で3年目を迎えて、まだ怪我をしていて万全の状態で行けるのか分からないというのがありますけれども、集大成として個人としてもチームとしても僕にできることをやっていきたいと思っています」

―みんながベストコンディションの畑君を見たいと思っている。
「きっちりと治して選手権はベストで最高のパフォーマンスをして、チームを勝たせられるようなプレーをしたいと思います」

―選手権、プレミアリーグの目標。
「選手権での目標は県予選を勝ち抜くというのはまずそうなんですけれども、県予選を目標にしているチームだと全国ですぐに負けちゃうかなと思うので、全国の頂点を目指すつもりで、県予選も大事ですけれども、一番は全国の頂点を目指していきたい。プレミアは残留争いに結構浸かっている中でレイソル戦の後も選手とスタッフ、とも話してこのままじゃまずいぞという話の中で結構話合いの中でぶつかったところもあったんですけれども、個人としてもチームとしても言いたいことをぶつけ合うことができて一つになれたかなという感じがあったので、今低迷していますけれども(柏U-18戦後、2連勝)、もう一回しっかりと立て直して残りの試合で勝ち切って残留を決められれば良い」

―ベルマーレのサポーターにはどういうところを見てもらいたい?
「僕の特長は攻撃面で走る、チャンスを作ることなので、誰よりも右サイドを走りたいと思いますし、守備も誰よりも頑張りますし、そこでの頑張る姿勢とゴールを決めるとかチャンスを作るところを見てもらいたいと思います」

―プロ1年目の目標を教えて下さい。
「試合に出るということが一番の目標で、代表もある中で試合に出れないと呼ばれないというのがあると思うので、きっちりと試合に出て、結果を残せれば良いかなと思っています」

―ベルマーレサポーターへのメッセージを。
「来年からベルマーレに行く畑大雅です。僕の特長はスピードと運動量なので、それを存分に活かして、ベルマーレの右サイドを牽引できるように頑張っていきたいと思っています。応援、宜しくお願いします!」

(取材・文 吉田太郎)

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