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単独トップ14点目! 横浜FMマルコスが狙う唯一のタイトル「負けて得点王になっても意味がない」

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横浜F・マリノスFWマルコス・ジュニオール

[10.19 J1第29節 横浜FM3-1湘南 ニッパツ]

 横浜F・マリノスFWマルコス・ジュニオールは後半23分、今季4つ目のPKを左に沈めて通算14点目を記録した。長らく並走していたライバルを抜き去り、ついに得点ランキング単独トップ。しかし、試合後取材に応じた背番号9は、得点王よりも大事なタイトルに思いを向けていた。

 監督交代初陣の湘南ベルマーレをホームに迎え撃った一戦。4-4-2の布陣で対策を打ってきた相手に対し、マルコスはこの日も輝きを放った。「中盤でマークを激しくしてきた時は動きを多くして、スペースを突くことを意識した」。そんな言葉どおり、バイタルエリアを攻め続けて相手の布陣を押し下げた。

 それでもなかなかチャンスを決め切れい横浜FMだったが、前半39分にFW仲川輝人が左足で決め、その後は余裕を持った試合展開に。7分にFWマテウスが直接FKを叩き込むと、23分にはFW遠藤渓太が得たPKからマルコスがゴール。終盤には守備陣の対応遅れから1点を失ったが、上位2チームと勝ち点1差に迫る勝利を手にした。

 試合後、ドーピング検査を終えて出てきたマルコスは「チームとしてタイトルを手にしたい」と悲願のリーグ優勝に向けて決意を示した。目指すはあくまでもリーグタイトル。シーズン序盤に話題を呼んだ多様な『必殺技』パフォーマンスも「サッカーに集中したい」とかめはめ波だけに絞っている。

 そのため、FWディエゴ・オリヴェイラを抜いてトップに立った得点ランキングにも関心を示さない。「負けて得点王になっても意味がないので、チームのことを考えてやっていきたい」と語った26歳は「これからは1戦1戦を決勝戦のつもりで戦う」。出場停止1試合を除いた全試合に先発中の背番号9は、シーズン残り5試合でもチームが頂点に立つためだけにゴールを狙う。

(取材・文 竹内達也)
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