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[MOM2994]國學院久我山DF森次結哉(1年)_「サッカー感抜群」の1年生SB、積極性と存在感増す

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左サイドから崩しのパスにチャレンジしていた國學院久我山高の1年生SB森次結哉

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.19 選手権東京都Aブロック予選2回戦 國學院久我山高 1-0 早稲田実高 駒沢2]

 インターハイで初戦敗退した夏以降、國學院久我山高は攻撃のバリエーション増加を目指してきた。この日は中央からの崩しに何度もトライし、新たなサイド攻撃も披露するなどその成果を示していたが、その一つが1年生SB森次結哉が絡んだ攻撃。1年生ながら出場機会を増やしてインターハイで先発出場している森次がこれまで以上に目立つプレーを見せていた。

 後半11分には敵陣で競り勝って持ち上がると、PAのFW山本航生(3年)へラストパス。これを受けた山本がターンから左足で狙うなど、森次は高い位置でボールに絡み、フィニッシュや左FW 山下貴之(3年)、MF田中琢人(2年)との連係でラストパスに繋がるような働きを続けていた。

 清水恭孝監督が「サッカー感が抜群。(シャドーを務める注目MF) 大窟と同等。上手くなる」と期待するSBは、自分がどこでチームに貢献すべきか理解している。「自分は守備より攻撃メインで入れてもらっていると思うので、そこのところをどんどん出して行けたらいいと思っていました」。これまでのようにミスなく繋ぐことに徹するのではなく、積極的に仕掛けのパスを出すなど自分のサイドから崩すという意識が高くなっている。
 
「春の時はビビっているというか(十分なレベルでチームの攻撃に)入り込めていなかったんですけれども、今は入り込めているかなという感じです」。この日は、清水監督もそのプレーを高く評価。本人も納得の行くプレーが増えているというだけに、今後、FC東京U-15むさし出身のSBはより自分のテクニックや判断力に自信を持って表現して行きそうだ。

「足元の技術でパスもらって叩いたりして、そうやってどんどん攻撃に絡んでいく。もっと中心に入って、パス叩いて、ゴールまでも運べるように」と森次。将来的には國學院久我山の攻撃の軸となるボランチやシャドーの位置でのプレーもありそうな技巧派が、今年はSBのポジションで全国屈指の攻撃力を持つ久我山の多彩な仕掛けを演出する。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校選手権2019

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