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人種差別を擁護した8年前のリバプール、“被害者”DFが激白「バカげていた」

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FWルイス・スアレス本人も着用していた

 元マンチェスター・ユナイテッドのDFパトリス・エブラは21日、イギリス『スカイ・スポーツ』の『マンデー・ナイト・フットボール』に元リバプールのDFジェイミー・キャラガーと共に出演し、当時リバプールに所属していたFWルイス・スアレスから8年前に受けた人種差別事案を振り返った。

 問題が起きたのは2011年10月。リバプール対マンチェスター・U戦の試合中、スアレスがエブラに「お前が黒人だから」「俺は黒人には話さない」といった言葉をかけたという。その後、告発されたスアレスは同年12月、イングランドサッカー協会(FA)から8試合の出場停止処分を下された。

 この事件を受けてリバプールは処分が決定された直後のリーグ戦で、所属選手たちにスアレスの名前と写真が入ったTシャツを着せ、ウォーミングアップを実施。スアレスも処分に対して控訴していたため、出場停止処分が猶予されていた中、同じくTシャツを着用してピッチに立っていた。

 当時副キャプテンを務めていたキャラガーは番組内でエブラに対し、「大きな間違いを犯したことは明らかだった」「クラブが間違っていた」と謝罪。その上で「『それを着ない』という勇気を持っていなかったと言わざるを得ない」などと当時の心境を振り返っている。

 対するエブラはキャラガーの謝罪を受け入れた。その一方で、当時の苦悩を「あれを見た時は、バカげている、信じられないと感じた。あのようなことをすることは、クラブを危機に陥らせるようなことだ」と振り返り、「人種差別の言葉を使って出場停止となった誰かをサポートすることが、世界にどんなメッセージを送るのかい?」と問いかけた。

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