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「今年は自分が」。秋田商は原田ツインズの弟・遥翔が先制ゴール!:秋田

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秋田商高のFW原田遥翔は選手権予選で3戦連発

[10.24 選手権秋田県予選準決勝 秋田商高 2-1 明桜高 ソユスタ]

 双子の兄弟で全国のピッチに立つ。秋田商高は後半8分、右CKからファーサイドのFW 原田遥翔(2年)が右足ボレーシュート。ボールはクロスバーを叩いてゴールラインを越え、先制点となった。

 弾んだボールを上手く合わせた一撃。原田遥は「結構抑えられたと思った。GK越えて入ったなと」とゴールシーンを振り返る。前半は抜け出しから強引に放ったシュートが枠を外れ、また役割であるボールを収めて起点になるシーンもわずか。それだけに本人は満足していなかったが、3試合連続ゴールを決め、ストライカーとして結果を残した。

 元々はボランチだったが、181cmの大型MFはプリンスリーグ東北開幕頃からFWへ転向。「身長を活かして競り勝つところだったり、ボールをキープして流れをつくるところだと思います」という強みを武器に、名門校のFWのポジションを担う。

 昨年は同じ7番を背負うFW長谷川悠(現國學院大)というスーパーエースがいた。長谷川ほどのスピードはないが、原田遥は選手権で大会優秀選手になった先輩に負けないように得点量産を誓う。今大会は現在5得点。前線の柱となって「一番は得点。(どんな試合でも)結局、得点獲れるようなFWになりたい」と意気込んだ。

 26日の決勝で勝てば、双子の兄弟で全国のピッチに立つチャンスを掴むことができる。兄のMF原田悠翔(2年)は昨年度の選手権で秋田商の10番を背負い、大型ボランチとして注目を集めたプレーヤー。その選手権で原田遥は出番を得ることができなかった。

「去年はスタンドから悔しい思いをして見ていたので今年は自分が、という気持ちでやっている」と原田遥。だが、現在は状況が変わっている。今年、怪我に苦しんだ兄はベンチにこそ入っているものの、準決勝は出場機会が無し。現在はコンディションや試合勘を高めている最中だ。

 その兄からは、昨年度の選手権予選の雰囲気などのアドバイスを受けた。決勝も兄の出場は未定なだけに、原田遥は自分が兄の分までチームを勝たせる活躍をして、全国で兄とともにプレーすることを目指している。「双子というのは注目されると思っている。明後日勝って、全国の舞台で、2人でやっていきたい」。自分のゴールでその機会を作る。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校選手権2019

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