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札幌vs川崎F ルヴァンカップ決勝前日会見要旨

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ルヴァンカップ決勝の前日会見が行われた

 ルヴァンカップ決勝(26日・埼玉)を翌日に控えた25日、初制覇を目指す北海道コンサドーレ札幌川崎フロンターレの選手監督が公式会見に出席した。

 以下、ルヴァンカップ決勝前日の会見要旨

ペトロヴィッチ監督:
「まずは札幌としてファイナルを戦うことを嬉しく思う。広島、ガンバとの厳しい戦いに打ち勝ち、ファイナルに残るだけの結果を選手たちは残してくれた。明日は難しいゲームになる。川崎Fは日本で最も強いチーム。川崎Fはやはり技術の優れたチームであり、こうした優勝を争う経験も積んできている。ただ我々のチームもベストを尽くす準備はできている。五分に渡り歩き、どちらに転ぶか分からない試合がしたい」

鬼木達監督:
「川崎としてはカップ戦のタイトルを獲ったことがないので、明日は悲願であるカップ戦のタイトルを全員で勝ち取りたい。名古屋や鹿島という強豪と戦ってきた中で、総力戦で勝ち上がってこられた。明日も総力戦で戦っていきたい。札幌という攻撃的なチーム、ミシャさんという尊敬できる監督と戦える。ただ、タイトルというものにはこだわって、自分たちを信じて戦いたい」

福森晃斗:
「まずはクラブとして史上初の決勝に進めたことを素直に嬉しく思っています。ですが、決勝で勝たなければ決勝に進出した意味がないと思っている。明日はしっかり勝ち切ってシャーレを掲げたいです」

小林悠:
「個人的に2年前に決勝を戦って、最初にアクシデントの失点があって、立て直せなかった後悔もある。その時より確実にチームは成長している。今回こそ優勝してみんなで喜び合いたい」

ーー改めてファイナルに臨む心境は?
ペトロヴィッチ監督:
「まずはカップのファイナルを戦えることを非常に嬉しく思っている。札幌がカップファイナルを戦える、それはこれまでの北海道札幌としての取り組みの成果の表れ。私が来てからもそうですが、それ以前に四方田コーチが培ったものも含め、札幌がこれまで積み重ねてきたものの成果だと私は思っている。グループステージ突破を決めた時に、突破したからにはやはりファイナルに駒を進めてカップを手にしようと選手に話しましたが、それが現実となった。そして、ファイナルに進んだからにはカップを手にしたいという強い気持ちでいる」

ーー埼玉スタジアムで戦う意味をどう感じているか?
ペトロヴィッチ監督:
「札幌に来る以前は広島で6シーズン、浦和でも約6シーズン仕事をしてきたが、この埼玉スタジアムで戦うことは特別な気持ちがある。埼スタではいい思い出もそうじゃない思い出もたくさんあるが、私自身はこの埼玉スタジアムで戦えることを非常に嬉しく思っているし、非常に感慨深いものがある」

ーーカップ戦のタイトルを獲る意味は?
鬼木監督:
「今までの歴史を振り返ると、なかなか大事なところで勝ちきれないということがずっと続いていた。その中でもリーグは2年連続で(タイトルを)取ることができて、また一つクラブとして成長していくには一発勝負に勝っていくことで、一つ勝てればまた次につながっていくと思う。いろんな意味で歴史を少しずつ変えていきたいという思いがあります」

ーー川崎Fとの対戦、ファイナルを戦うことをどう考えているか?
福盛:
「自分のプロキャリアをスタートさせてもらったのが川崎フロンターレ。その川崎とこの大舞台でやれるということはすごくワクワクするし、楽しみ。今は北海道コンサドーレ札幌の一員なので、特にはそれを意識せずに勝ち切りたい」

ーーチームとして個人として、どう成長して明日の舞台に立つのか?
小林:
「2年前、決勝で負けた後にリーグ戦で2連覇して、自信を持って戦えるようになった。試合の時間帯、状況に応じてチームみんなが今何をすればいいのかという意思疎通がはっきりしてきた。チームとしても個人としても、すごく成長している部分なのかなと思います」

ーー宮澤選手が練習にいなかったが、現在の状態は?札幌はクラブユースが強く、トップにもユース出身の選手が多い。そこに外国籍の選手、日本代表の選手が加わって、地域に根ざしたクラブとしてカップファイナルに挑む価値をどう考えているか。
「宮澤選手は怪我で交代した。肉離れによる交代。明日のゲームに出場することは難しい。彼は選手としても主将としてもチームにとって重要な存在。残念ながら明日の試合には出場できない。
 2年前まで札幌はスタメンの平均年齢がJリーグで最も高いチームだった。昨年から今年にかけて若返りを図ってきた中で、今こうした成長を遂げている。我々が残した結果以上に、クラブとして非常に大きな前進だと私は思っている。今シーズンのレギュラーとして出場している選手でいえば、荒野、深井、菅、進藤、宮澤と北海道出身の選手たちが活躍している。他にも3〜4人ユースから育ってきた選手たちがいい成長を遂げている。それはいかに札幌がクラブとして選手を育成するという面においても、努力を積み重ねてきた成果だと思う」

ーー両監督にお聞きしたい。攻撃スタイルを掲げる両チームの対戦で点の取り合いになるかもしれない。小林選手は練習で痛めたが、現在のコンディションは?
鬼木監督:
「札幌という攻撃的なチームと対戦できる。実際には自分たちが決勝に進んで、過去4回得点をしていない。まずはそこを払拭したい。皆さんの期待に応えられるような攻撃的なサッカーをしたい。点を取られたくはないが、見ている人が素晴らしいサッカーだと思ってもらえるような試合にしたい」

ペトロヴィッチ監督:
「鬼木さんは非常に素晴らしい仕事をしている。川崎はリーグの中でも最も攻撃的なスタイルを持ったチーム。川崎は緩急に富んだ、テンポを変えられるサッカーをする。札幌は川崎ほどではないが、川崎の次くらいに相手にとって危険なサッカーはできていると思う。明日のゲームは観る方にとって面白いゲームになるんじゃないかと私自身は思う。なぜなら相手にとって非常に危険な攻撃ができる両チームのゲームだから。興味深い、面白いゲームになると私は見ています」

小林:
「練習は今週中全部出られているので問題ないです」

ーー2年前の決勝はタイトルがない状態だった。タイトルを取った上で臨む決勝前日の変化は?
小林:
「チームメイトは分からないが、個人的には平常心でいる。2年前はワクワクと緊張が大きかったんですが、今日に関しては日常と変わらない。試合前にいつものように準備をして、いつものように試合に臨めるんじゃないかな」

ーー若い選手が多く、タイトルを取ったことのある選手も少ない。そうしたチームがファイナルを戦う上で、選手に伝えてきたことは?
ペトロヴィッチ監督:
「ファイナルを戦うということで、自動的に選手たちのモチベーションは高い。ただ高すぎるモチベーション、強すぎる思いは時として間違った方向に向いてしまうものだ。今週の練習を通して伝えたことは、やはり普段通りに戦う。自分たちがこれまでやってきたことを信じて戦うと伝えた。よくありがちなのは緊張しすぎてしまったり、浮き足立ってチームとしてやってきたことを見失ってしまうこと。いかに選手たちが普段通りにできるかだと伝えてきた」

(取材・文 佐藤亜希子)
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