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「弱小世代の一人として…」札幌MF菅大輝、大観衆を前に“有言実行”ゴラッソ!!

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先制ゴールを挙げた北海道コンサドーレ札幌MF菅大輝(写真左)

[10.26 ルヴァン杯決勝 札幌 3-3(PK4-5) 川崎F 埼玉]

 4万5000人を超える観衆を前に、有言実行のゴラッソを決めた。北海道コンサドーレ札幌MF菅大輝は前半10分、相手に当たって軌道が変わったクロスボールをエリア内左で迎え入れると、利き足とは反対の右足でボレーシュートを敢行。クロスバーに当たったボールがネットに吸い込まれ、試合を優位に導く先制点をもたらした。

 試合前日の公式練習を終えた25日午後、菅はやや神妙な表情を浮かべながら話していた。「もともと緊張はするタイプだけど、いつもの試合よりも10倍くらい緊張している」。あまりに素直すぎる発言に報道陣からは笑いも起きたが、かねてより「メンタルが課題」と話していたこともあり、それは本心だったのだろう。

 ただその一方、結果へのひときわ強いこだわりものぞかせていた。「今までのリーグ戦では結果が全然ついていないので、こういう大舞台で何かアシストでもゴールでも、結果を残すことで、いつもより印象が強くつくと思う。そこを狙いながらやっていきたい」。元FWによる事実上の“ゴール宣言”だった。

 その思いの陰には札幌というクラブへの感謝があった。「小4からこのチームでお世話になっている。恩返しというか、しっかり形としてタイトルを獲りたい」。そう意気込む菅が挙げたのは高校2年時にプレミアリーグから降格し、3年時をプリンスリーグ北海道で過ごしたエピソード。「弱小世代の一人として、そういう選手でもこの舞台でやれるんだぞというところを見せたい」と悲壮な意気込みも語った。

 またライバルへの強い思いもあった。前年の決勝ではU-22日本代表でポジションを争うDF杉岡大暉(湘南)が見事なミドルシュートで決勝点を挙げてMVPを獲得。「試合を見ていて、いつかスギちゃんのような『良いとこ取り』といったら良くないけど、そういうふうになれたらと思っていた。そういうチャンスがあったら狙っていきたい」。

 この日、まさに“そういうチャンス”は前半早々に訪れた。

 前半10分、DF車屋紳太郎の裏を取ったMF白井康介が低く鋭いクロスを送ると、ニアサイドでFW鈴木武蔵がつぶれ、DF谷口彰悟のクリアが流れてファーサイドへ。そこに走り込んだ菅は「とにかく枠に入れようと。あとは何も考えていなかった」と右足一閃。このボールがクロスバーを叩き、跳ね返ったボールがゴールラインを越えた。

 杉岡に続く値千金の先制弾は有言実行のスーパーゴール。「ああいうふうに1点を取れたりしたし、ファーストプレーが良い方向性に向いていたら調子が良くなる。今日は良かった」。それは自身の緊張をしっかり認識したことで、メンタルコントロールに成功した成果だった。

 もっとも、試合結果は前年の湘南のようにはいかなかった。「結果的に負けてしまったので、ああいう試合で勝ち切るところ」と次回への課題を語った21歳。夢に描いた大舞台で華々しいゴールを決めたいま、メンタル面への不安も、“弱小世代”のレッテルも必要ない。次は前回準V・札幌における堂々の主力として、人生初タイトルを獲りにいく構えだ。

(取材・文 竹内達也)
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