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「ニアの上へぶち抜きました」。昌平は2年生FW小見が圧巻シュートで決勝点!

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昌平高FW小見洋太は決勝点を叩き出した

[10.26 選手権埼玉県予選3回戦 武南高 0-1 昌平高 昌平高G]

 “らしいゴール”で昌平高を強豪対決勝利へ導いた。昌平FW小見洋太(2年)は0-0の後半25分、右中間でMF須藤直輝(2年)からのパスを受けると「1トラップで(DFを)左側に外してニアの上へぶち抜きました」と右足シュート。パワーショットがニアサイドを破り、待望の先制点となった。

 丸刈りで、会話からは柔和でマジメな印象を受けるが、ゴールへの執着心は非常に強い。藤島崇之監督も「ギラギラしたものを感じる」と分析。何度も何度も相手の背後を狙い、身体を投げ出してゴールを決めることのできるストライカーは、どこからでも、どの時間帯でも常にゴールを狙っている。

 この日は立ち上がりからアーリークロスに鋭く飛び込み、前半19分にはMF鎌田大夢(3年)のスルーパスに反応。だが、ゴールへの執着心が強すぎるために引くことができず、飛び出した相手GKと交錯してしまう。

「GKを怪我させてしまってからは、やんなきゃ周りにも迷惑かけていると思って」小見は気持ちを切らさずに必死のプレーを継続。前線でボールを収める部分やプレッシングでもチームに貢献し、圧巻のシュートで決勝点も決めた。

 決勝ゴールは練習の成果で決めたゴールだ。これまでは同じようなシーンだとファーサイドにシュートを打つことが多かったというが、状況によってニアとファーへのシュートを使い分けられるように練習してきた。その成果を大一番で発揮。彼らしいシュート姿勢も含めて素晴らしいゴールだった。

 準々決勝はインターハイ予選で敗れている正智深谷高と激突。「次もゴールを狙っていきたいと思います」と誓う2年生ストライカーがゴール、それ以外の部分でもチームに貢献し、再び昌平に白星をもたらす。 

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校選手権2019

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