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「人生1回あるか」大舞台で最後のPKキッカー失敗…札幌DF進藤「もっとコースに」

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PKを失敗し、肩を落とすDF進藤亮佑

[10.26 ルヴァン杯決勝 3-3(PK4-5) 川崎F 埼玉]

 悲願の初タイトルにはわずかに届かなかった。クラブ史上初めてルヴァン杯のファイナリストとなった北海道コンサドーレ札幌は延長3-3、PK4-5で競り負けた。DF進藤亮佑は「最後はPKで1点差。その差は1点以上に大きかった」と、敗戦を受け止めた。

 数的優位を生かせず、延長後半に3-3に追いつかれ、PK戦に突入した。「キッカーは自信がある選手が蹴れ、という感じだった。決勝という舞台でPKを蹴ることは人生1回あるかないかだと思うので、そこは強い気持ちで」。タイトルを懸けた痺れるPK戦。札幌U-18から昇格し、プロ5年目の23歳は6人目のキッカーを任された。

 5本ずつを終えてPK4-4でサドンデスに突入。「蹴る瞬間はプレッシャーがある中でも責任感を持って蹴ったつもりではありました」。後攻6人目、進藤が右足でゴール左下に蹴ったシュートはコースを完全に読まれ、GK新井章太がキャッチした。「もっといいコースに蹴らないといけなかった」と悔やまれるPK失敗。この瞬間、川崎Fの優勝と札幌の準優勝が決まった。

「勝てるかも、という瞬間は何度もあったと思います。チームとしてそういうところまではきている」。サッカーの魅力が詰まった、大会史に残る壮絶なファイナル。この大きな経験を「選手としても人間としても成長させてくれると思う」と前向きに捉えた。

(取材・文 佐藤亜希子)
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