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“743日ぶり”中村俊輔の弾丸ゴラッソ炸裂!! 横浜FC、13年ぶり昇格へ好位置キープ

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743日ぶりゴールを決めた横浜FCのMF中村俊輔

[10.27 J2第38節 横浜FC2-1東京V ニッパツ]

 J2リーグは27日、第38節を各地で行い、横浜FC東京ヴェルディに2-1で勝利した。MF中村俊輔が743日ぶりのゴールを決めると、後半にはMF松尾佑介が特別指定選手として歴代最多となる今季5点目を記録。終盤は東京Vの反撃にも晒されたが、18試合無敗のクラブ記録が途切れた直後の一戦を白星で飾った。

 前節の京都戦(●0-3)で19試合ぶりの黒星を喫した横浜FCは先発を一部テコ入れ。6試合ぶり先発の中村の他、12試合ぶり先発のMF佐藤謙介、14試合ぶり先発のFW皆川佑介を起用した。対する東京Vは前節の甲府戦(○2-1)と同じ11人を並べた。[スタメン&布陣]

 試合は東京Vがボールを握り、横浜FCが待ち構えるという形勢でスタート。しかし、東京Vのパスワークは敵陣に近づくほどミスが多発し、カウンターに出る横浜FCの攻撃も最後の精度を欠き、なかなか両チームともに得点機に近づけない。

 最初の決定機は東京V。前半23分、MF梶川諒太のサイドチェンジからMF小池純輝が左サイドでタメをつくり、最後はMF森田晃樹が右足シュート。しかし、巻いたボールはわずかに右へと外れた。

 すると直後、横浜FCが試合を動かした。右サイドからDF北爪健吾のくさびが入ると皆川の落としたボールに反応したのは中村。ハーフボレーで左足を振り抜き、弾丸シュートをゴール右隅に突き刺した。昨季プロ22年目で初の無得点だった中村は743日ぶりのゴールとなった。

 ビハインドを負った東京Vはハーフタイム明け、MF井上潮音に代えてMF佐藤優平を投入。それでも後半9分、横浜FCはMFレアンドロ・ドミンゲスの縦パスから好機を迎えると、相手DF澤井直人のクリアボールを拾った皆川のクロスを、松尾がダイレクトで押し込み、リードを2点に広げた。

 すでに来季の加入が決まっており、今季は特別指定選手として所属している仙台大所属の松尾はこれで今季5得点目。2013年に大分でびわこ成蹊スポーツ大FW松田力(現福岡)が記録した4得点を抜き、特別指定選手としては単独トップの記録となった。

 厳しい戦況となった東京Vだったが後半16分、澤井に代わってMF李栄直を前線に入れ、システムを4-4-2に変更すると、直後に1点を返した。17分、左サイドを突破したDF奈良輪雄太のクロスをGK南雄太がキャッチできず、ファーに走り込んだ李がワンタッチシュート。軽く軌道を変えたボールがネットに吸い込まれた。

 横浜FCは後半21分、負傷したレアンドロに代わってMF齋藤功佑を投入。それでも東京Vの勢いは止まらず、27分には梶川のFKに反応したDF若狭大志がクロスバー直撃のヘディングシュートを放った。横浜FCは30分、中村に代えてMF松井大輔を入れた。

 その後は東京Vが主導権を握ったが、チーム得点王のFWイバを前線に入れつつ時間を使った横浜FCが試合を締めた。横浜FCはこれで勝ち点67。自動昇格圏内を狙える3位をキープしており、13年ぶりのJ1昇格へ好位置につけている。

(取材・文 竹内達也)
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