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[MOM647]明治大MF森下龍矢(4年)_“去年培った感覚”で2G1Aの圧巻パフォ

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森下龍矢が2ゴール1アシストの活躍

[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.26 関東大学L1部第18節 明治大3-1法政大 BMWスタジアム平塚]

 電光石火の逆転劇を演出。MF森下龍矢(4年=磐田U-18/鳥栖内定)が2ゴール1アシストの圧巻のパフォーマンスをみせて、明治大に勝利を呼び込んだ。

 まずは1点をリードされて迎えた後半19分、FW小柏剛(3年=大宮ユース)が奪い返したボールを受けた森下が中に折り返す。少し浮き気味に入ってしまったが、FW佐藤亮(4年=FC東京U-18)が右足で流し込み、試合が振り出しに戻る。

 さらに直後の後半20分、MF瀬古樹(4年=三菱養和SCユース/横浜FC内定)のクロスのこぼれ球に森下が反応。息をもつかせぬ攻撃で試合をひっくり返してみせると、終了間際の同42分にはFW赤井裕貴(1年=帝京高)のポストプレーから森下が蹴り込み、勝利を決定づけた。

 感覚を呼び起こしながらのプレーだったという。今季は3-5-2を基本フォーメーションとする明大だが、この日は昨年まで採用していた4-4-2。これは法大対策で取られたもので、ミラーゲームに持ち込むことで、特に相手のキーマンであるMF紺野和也(4年=武南高/FC東京内定)を自由にさせないことを念頭に置いた作戦だった。

 このことにより普段は左ウイングバックでプレーする森下は、一列高い位置を取ることになり、「去年培ってきた感覚を呼び起こしながら」試合に臨んでいたという。「栗田監督の意図を選手たちが認識して試合に入れていたのが良かった」。会心の勝利に笑顔を弾けさせる。

 目の前の試合に真剣に向き合うだけ。次節は桐蔭横浜大の結果次第では、試合前日に優勝が決まってしまう可能性があり、さらに明大自身も引き分け以上の結果を残せば他に関係なく優勝となるが、「ネガティブな考えじゃなくて、勝って優勝を決めるんだという強い気持ちを持ってやりたい」と気を引き締める。

「平日の練習の一分一分が“死戦”というか、恐怖との戦い。そういう練習をしている。僕たちが目指しているのは、3冠を獲るという真の日本一。今は目の前の試合に勝って、インカレにどう繋げるかだけ。真の日本一のためにだったら、自分の身を削る覚悟でいる。それが今の明治です」

(取材・文 児玉幸洋)
●第93回関東大学L特集

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