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[MOM3006]帝京長岡MF谷内田哲平(3年)_高精度CKで決定機量産、2アシスト

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帝京長岡高のMF谷内田哲平主将は2アシストを記録した

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.26 選手権新潟県予選準決勝 北越高 0-4 帝京長岡高 長岡ニュータウン運動公園]

 対戦相手には申し訳ないが、CKがシュート練習のように見えた。帝京長岡高のMF谷内田哲平(3年)が繰り出すCKのボールは、ほとんどが決定機となった。

 前半5分にニアサイドのDF丸山喬大(3年)が合わせて先制。11分には、ぐいと曲げてGKの頭越しに直接ゴールを狙う見事なキックも披露した。続けて、ニアサイドで本田翔英(3年)が合わせた場面も、前半38分にファーサイドで丸山が合わせた左CKも決定機。そして前半アディショナルタイムに右CKでFW矢尾板岳斗(3年)のヘディングシュートをお膳立て。ゲリラ豪雨のような強い雨が続いた前半に10度のCKで5度の決定機を演出し、2本のアシストを決めた。

 チームのエースナンバーである14番を背負う谷内田は、卒業後に京都サンガF.C.へ加入することが内定している。「キックは、自分の持ち味でもあるので、絶対に見せないといけない。こういう(注目される)舞台だからこそ、プロに行く選手としての意地もありますし、自分の良さを出せて良かったです。プリンスリーグの後期に入ってから、セットプレーの得点は増えている。自分のキック精度が上がって来て、チームの武器が増えたと思っています」と手応えを話した。

 帝京長岡の弟分にあたる長岡JYFCの出身。中学2年次からはプリンスリーグ北信越でプレーしてきた。昨年度の全国8強にも大きく貢献。大きな期待に応えて成長を続けてきた。今季は、主将を務める。

「(仲間に声をかけてリーダーシップを発揮した)昨年の主将の小泉善人選手(現神奈川大)とは少し違うと思いますけど、自分はプレーで引っ張っていければと思っているので、自分の良さをプレーでチームに還元することを考えて、この1年間やってきました」と話したとおり、プレー面の貢献度は絶大だ。

 この日は、2シャドーの一角でプレーし、守備を助け、仲間の攻撃参加をフォロー。セットプレーでは得点を生み出し、チームの柱として存在感を見せつけた。決してスピードのあるタイプではないが、複数の相手選手との距離を巧みに操り、豊富な選択肢で相手を翻ろうする。

「自分が受けることもできて(自分でなく)前に入った場合にも3人目でサポートにも行けることは、考えています。中学生でもポジショニングが良ければ高校生に勝てると分かりましたし、ポジショニングで差がつけば、足下の精度はもっと生きる。ポジショニングは、サッカーで一番大事」とこだわりを持つ部分でもあり、絶対的なチームの核となっている。

 今季のチームは、FC町田ゼルビアに加入が内定しているFW晴山岬(3年)がおり、2シャドーには、複数のJクラブから打診を受けたMF田中克幸(3年)もいる。前線の矢尾板、左サイドの本田のスピードも武器で攻撃ルートは多彩だ。次のパス、あるいは次の次のパスへと流れるように反応する谷内田により、個々の武器が連動性を持つ。

 全国大会で高校サッカーファンや、来季の加入を楽しみにしている京都のサポーターを驚かせる可能性は十分。もちろん、まずは夏のインターハイ県予選で敗れた日本文理高に決勝戦で雪辱を果たす必要があるが、谷内田は「自分たちの代は、日本一しか正解ではない。日本一を目指してやっていきたい」とハッキリと言い切った。見据える頂点へ前進するために、谷内田はボールとともに動き続ける。

(取材・文 平野貴也)
●【特設】高校選手権2019

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