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[MOM3011]今治東FW山中建斗(3年)_ゴールへの積極性が増した10番が全得点に絡む活躍

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今治東中等教育学校FW山中建斗は全4得点に絡む活躍

[10.27 選手権愛媛県予選準決勝 済美高 2-4 今治東中等教育学校 西条陸上]

 10番を背負う実力は伊達ではない。ボールを持てば推進力溢れるドリブルでグイグイと相手エリアを突き進み、バイタルエリアでは味方の決定機を何度も演出。チャンスと見れば、自らも積極的にゴールを狙い、選手権予選13得点(3試合)の今治東中等教育学校の攻撃の核として君臨しているのがFW山中建斗(3年)だ。

 山中はこの日も立ち上がりから、他との違いを感じさせるプレーを披露する。前半13分に右サイドから低いクロスをゴール前に入れ、FW高瀬太聖(2年)の先制点をアシスト。36分にも自らが放ったヘディング弾のこぼれをMF本那脩(2年)が押し込み2点差としたが、「ボールに絡めなかったし、ポストプレーも相手に獲られる機会が多かったので、前半は自分としてはまったく納得いかない」と振り返る。

 反省を活かし、高瀬とフラットに並ぶ機会が多かった前半から後半は縦関係の2トップへと移行。トップ下に近いポジションをとった山中は、「ボールを貰ってから前を向ける機会が前半より多かったので、攻撃に絡めるようになった」。谷謙吾監督が「ボールを失わずに落ち着いていた。あそこでタメが作れてなかったら、今日はしんどかったと思う」と振り返る働きによって相手エリアで時間を作ると、後半15分には左サイドでのパス交換から、高い位置をとったDF長井季也(3年)のゴールを呼び込んだ。

 続く19分にも左サイドでパスを受けた山中は「最初は縦に行こうか迷っていた。けど、縦に行けばもう一人のDFがカバーに行くと思ったので、縦に行くと見せかけて中に切り込んでからシュートを狙った」と相手と冷静に駆け引きをして、カットインから華麗なシュートを叩き込んだ。

「練習でも中に切れ込んでからのシュートを意識しているので、イメージ通り」と話す一撃で勝利を決定づけた山中は22分にお役御免となり、FW伊藤吏輝(2年)と代わってベンチへ。全得点に絡む活躍となったが、浮かれた様子はなく「ゴールに絡めたのは良かったけど、まだまだ決められる所もあるし、チームを助けられるプレーももっとできる。決勝はもっとチームを助けたい」と次戦に目を向けた。

 今予選では、初戦となった2回戦の松山商高戦を皮切りに毎試合ゴールネットを揺らし続けている。活躍の理由は意識の変化だ。以前はほとんどシュートを打たないまま試合を終えることも珍しくなかったが、転機となったのはインターハイ予選の決勝。チャンスを作りながらも1点が奪えず新田高に0-1で敗れ、「負けた理由は何だろうと考えながら試合を観返したら、自分がまったくシュートを打っていなかった。皆にももっとシュートを打てと言われていたので、そこからドンドンシュートを打つようになった」。主将のDF大谷一真(3年)とも話し合い、今では1試合のシュート本数を5本に設定した結果、貪欲にゴールを狙う意識が高まり、得点数が増えているという。

 決勝では、自身の変化のきっかけとなった新田とのリベンジマッチが待っている。「あんな悔しい負け方はもうしたくない。必ずぶっ倒して、自分たちが絶対に全国へ行きます」と意気込む通り、自らのゴールでチームを初の全国に導くつもりだ。

(取材・文 森田将義)
●【特設】高校選手権2019

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