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“最強スプリンター”17歳若月大和が衝撃世界デビュー「自分が一番楽しんでいる」

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衝撃の世界デビューを果たしたFW若月大和(桐生一高/湘南内定)

[10.27 U-17W杯GL第1節 日本3-0オランダ]

「いまU-17W杯に出ている選手の中で自分が一番楽しんでいる」

 U-17日本代表FW若月大和(桐生一高/湘南内定)は、U-17W杯の初戦を終えて開口一番、そんな言葉を残した。重圧もかかる初戦だったが、欧州王者のオランダを向こうに回して見事に2ゴール。圧巻の輝きを見せ付けた。

 森山佳郎監督は大会前から「若月みたいな選手は欧州のDFに絶対効く」と強調していた。圧倒的なスピードと動き出しの良さを持ち、しかもそれを繰り返せるスタミナもある。事前のスカウティングでオランダ守備陣の弱みを「しっかり把握できていた」若月は効果的なランニングを繰り返し、相手のディフェンスラインを下げさせることに成功。ここでできたスペースを西川潤(桐光学園高/C大阪内定)が活用する形でゴールも生まれた。

 前半37分に生まれた1点目はピンポイントのスルーパスから。ドリブルで運んだ西川から「目が合ってくると思った」というタイミングで針の穴を通すようなパスが通り、若月はファーストタッチで流れるように前を向いて右足でフィニッシュ。後半25分の2点目も、再び「お互いの気持ちがつながっている」と言う西川から。「ここしかないというところに出してくれた」というハイスピードなパスを巧みなターンと共に収めて、冷静にゴールネットを揺らしてみせた。さらにVARの判定でのPKも獲得。3点全てに絡む形となった。

 3-0の完勝となったオランダ戦の殊勲者は「素直にうれしい」と満面の笑顔を浮かべつつ、だが同時に周囲への感謝も忘れなかった。

「オランダは事前のスカウティング通りで、本当に分析の(テクニカルスタッフである)酒井清考さんとかスタッフの皆さんに感謝したいし、勝てたのは押される時間が長い中でも上手く守ってくれた後ろの選手たちのおかげです」(若月)

 PKを奪っただけにハットトリックも狙えたが、ここは西川に譲ってフォア・ザ・チームに徹したのも彼らしかった。ゴールへの欲がないわけではない。「ハットトリックは次の試合ですればいい」というくらいの欲も持ちつつ、その上でチームの勝利を最優先に戦える。何とも頼もしい最強のスプリンター・若月大和が、衝撃の世界デビューを果たした。

(取材・文 川端暁彦)
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