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[MOM3012]聖和学園FW梅田隆之介(3年)_2得点1アシスト!リベンジの舞台へ

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後半23分、聖和学園高FW梅田隆之介がこの日2得点目のゴール

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.27 選手権宮城県予選準決勝 聖和学園高 3-0 東北学院高 ユアスタ]

 10番は前日の準々決勝でも延長戦でゴールを決めていたが、加見成司監督は「昨日全然ダメだったんですよ」。その言葉も期待感の表れか。この日、聖和学園高FW梅田隆之介(3年)は2得点1アシスト。文句なしの活躍でチームを決勝へ導いた。

 前半から積極的にドリブル突破にチャレンジ。緩急を使い分けた動きで相手のマークを外し、縦、ゴール方向へと切れ込もうとしていた。だが、1人目をかわしてもCBがカバーしてくる東北学院高の守りをなかなか攻略することができない。それでも左から右サイドへ移った後半にゴールを連発した。

 まずは11分、MF局田真伸(3年)の右CKをニアで合わせて先制ゴール。「いつも授業前の朝練の時にニアに走って決めるというやつを練習していた。頭でちょんと触った」という練習通りの形でスコアを動かした。

 さらに23分には、MF山下慶次(3年)の左クロスを右中間で受けると、GKの位置をよく見て、ボールをコントロールしてから左足シュート。これで2点目を挙げ、その後ループパスでアシストも記録した。今大会は3試合で計5得点。「周りが上手いので自分はただ走っているだけなので、それだけですね。本当に周りが上手いので」と謙遜していたが、単独でも、仲間の演出からでもゴールを決めるという強い意欲と技術力が結果に結びついている。

 東京のFRIENDLYジュニアユース出身。中学時代に聖和学園FW波田野海のプレーを見て、「自分も聖和に行きたい」と「東北のドリブル軍団」で挑戦することを決めたという。そこから足元の技術を磨きをかけてきた。今年は、「来て良かった」と感じているという聖和学園で全国制覇を狙う。

 昨年度の選手権予選では仙台育英高との決勝で先発出場。だが、PK戦で止められて敗戦を経験している。それだけに、同じく仙台育英と対戦する決勝へ向けて「去年、自分PKを蹴って外して負けちゃったんで、去年の悔しさを糧にして絶対に決勝で点を決めてチームを勝たせたいです」と宣言。自分が決めて、リベンジを果たす。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校選手権2019

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