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リーガ10節終了、首位はバルサでもレアルでもなく…現地紙「グラナダの奇跡」

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バルセロナを破ったグラナダ

 リーガ・エスパニョーラは27日までに第10節を終え、昇格組のグラナダが首位を守っている。スペインメディア『アス』は29日、「最も安価なチーム」が見せている「奇跡」を称えた。

 昨季のスペイン2部リーグで2位だったグラナダは現在、6勝2分2敗の勝ち点20。勝ち点1差のバルセロナ、同2差のレアル・マドリーがエル・クラシコの中止により9試合しか消化していない影響もあるが、1部の舞台で単独首位に立っている。

 移籍情報サイト『Transfermarkt』によると、グラナダに所属する選手の市場価値は全20チーム中最下位。わずか3350万ユーロ(約40億4400万円)で、11億9000万ユーロのR・マドリーや11億8000万ユーロのバルセロナからは大きく引き離されており、記事の見出しでは「グラナダの奇跡」と銘打った。

 グラナダが歴史上初めて首位に立ったのは1973年9月29日。『アス』は当時のキャプテンを務め、かつてリーグ得点王を獲得した元ストライカーのエンリケ・ポルタ氏へのインタビューを掲載。「クラブを去ってからも(グラナダを)追い続けている」という同氏に好調の秘訣を探っている。

 ポルタ氏が考えるグラナダの武器は「非常に団結した集団」。スター選手不在のチームを「誰もが目立たず、誰もが平等であり、誰もが何をすべきかを知っている」と評する。その中でディエゴ・マルティネス監督の存在の大きさを強調。「選手たちに自信を植え付け、サッカーの主体である団結した友好的な集団を作った」と称えた。

 とはいえ、この好調が永続的なものかどうかについては「もう少し戦いを続ける必要があるし、それから夢を見よう」と強調。まずは残留ラインの勝ち点40を念頭に置き、「10試合で20ポイントを獲得し、その半分に達した」ということに価値を見出した。

 元スペイン代表でバレンシアなどで活躍したFWロベルト・ソルダード、元コロンビア代表FWアドリアン・ラモスらベテラン陣に加え、ベネズエラ代表でマンチェスター・シティから期限付き移籍のMFヤンヘル・エレーラら若手の活躍も見られるグラナダ。躍進する昇格組の今後にはさらなる注目が集まりそうだ。

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