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U-17米国エース封じがカギ…湘南内定の超攻撃的SB畑大雅「抑え込みたい」

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市船vsドルトムントのマッチアップへ。右SB畑大雅によるMFジョバンニ・レイナ封じに期待

 日本時間の31日朝8時からU-17W杯の第2戦が幕を開ける。相手はアメリカだ。

 このアメリカには大会前から最注目選手の一人として名前が挙がっていたタレントがいる。ドイツの強豪ドルトムントでプレーするMFジョバンニ・レイナだ。今季開幕前にはトップチームのプレシーズンツアーにも帯同し、「ネクスト・プリシッチ」の声も挙がる期待株である。かつてアメリカ代表として4度のW杯に参加した父を持つサラブレッドのポジションは左ウイング。よって、第2戦での日本のキーマンは自ずと右サイドバックということになる。

 市立船橋高から来季湘南ベルマーレへの加入が内定しているDF畑大雅がアメリカの10番を封じる役目を託されることとなる。畑は「自分の前にいる相手の左サイドの選手がキーマンになるのは分かっている」とした上で、すでに映像もチェックしたといい、「すごく楽しみです」と意気込みを語る。

「映像を観た感じでは、『やれるな』という感触もある。何もやらせないくらいに抑え込みたい」

 その上で、もちろん「自分は攻撃的サイドバックなので」と守備一辺倒にはならずに前へ出ていって貢献するイメージもある。オランダ戦は相手のサイド攻撃に粘り強く対応した一方で、攻撃面を中心に自分のプレーには「全然納得がいっていない」と振り返る。

 攻撃でのアグレッシブな仕掛けに惜しみない拍手と歓声を送ってくるブラジルの観衆については「どんどん乗ってくれて、だいぶやりやすかった」と言うだけに、ビルドアップに絡むことはもちろん、攻め上がっての仕掛けからフィニッシュに絡むところまで持ち味を出したい考えだ。

「きっと緊張するんだろうなと思っていたけれど、すごく楽しめた」というオランダ戦から中2日で迎えるアメリカ戦。日本が誇る超攻撃的サイドバックは、相手のエース封じと攻撃でのアクティブな仕掛けの両立を目指す。

(取材・文 川端暁彦)
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