beacon

悲願の初Vへ。中盤で飯塚の守り支えるボランチ・原田「今回は優勝を狙うための守備をしている」

このエントリーをはてなブックマークに追加

飯塚高の中盤を支えるMF原田泰知

 第98回全国高校サッカー選手権の各地区予選は各地で佳境を迎えている。松本内定FW村越凱光(3年)を擁する飯塚高(福岡)は、11月3日に開催される準々決勝で強豪・筑陽学園高と激突。台頭中の新鋭は個々のテクニックとインテリジェンス、そして守備力の高さも武器に初の全国大会出場を狙う。

 MF原田泰知(3年)は昨年の経験者の一人。自主練などで磨いてきた空中戦の強さやハードワークを発揮するなど、ディフェンス面でチームを支えるボランチだ。その原田が選手権予選への意気込みなどを語った。

―選手権は、自分にとってどのような大会?
「あんまり1年の頃は実感がないというか、ただ見ていただけみたいな。でも、2年生の頃に出させてもらって、それが1年経って、(時期が近づくにつれて)選手権なんやなとようやく今、実感している感じですね」

―去年のヒガシ(東福岡高)戦(PK戦で敗退)は思い出す?
「はい。めっちゃビデオ見ました」

―今見て、『こんなことができたな』とか考える?
「そんなことばっかです。(例えば)攻撃が全然。飯塚らしさと言ったら、今とあの時とでは違うんですけれども、全然攻撃の面ができていなかった。優勝するためにではなくて、ヒガシ対策、ヒガシを倒すための守備とかしかしていなかった。でも、今回は優勝を狙うための守備をしている」

―1年前にはできなかったことができるようなチームになってきた?
「(特に)攻撃が1年前やその前よりも進化していると思います」

―攻撃はどのようなところが変わってきている?
「ドリブルが武器の人が多くて、あとパスワークとかセットプレーとかでも点が獲れるようになってきている」

―原田君はヘディングの強さが特長。
「自分はそんなに思わないですけれども。テクニックの上手い人は2年生とか3年生にいっぱいいるんですけれども、テクニックがない分、走ったりとか、そういうところで貢献できたらなと思っています」

―飯塚はテクニカルなチームと思われがちだが、ディフェンス力が高い。
「そうですね。遠征や県リーグの失点を見ても、守備は仕上げて行くので」

―選手権ではどのようなプレーをしたいと思っている?
「3年生なので、去年僕が出ていた時に3年生が後押ししてくれて、僕は2年だったんですけれども『勝ちたい』とめちゃ思えて。それがチーム全体に広がって、チーム全体で勝てるように3年生である僕たちがやっていきたいです」

―ヘディングの強い要因は?
「自主練とか、練習の最後は自分らでやっていいという練習なんですけれども、そこで2年生の頃からずっとロングキックとヘディングばっかりやっていました。試合の時とかはそんなに負ける気がしないですね。でも、プロとかやったらディフェンスが100パーセント勝つんで、そんなスーパーという訳ではないですけれども。今、もっと強くなりたいと思って練習しています」

―去年の悔しさをぶつけるチャンスであり、飯塚の歴史を変えるチャンス。
「4強と言われるチームに2連勝したことがないし、去年のインターハイとか今年のインターハイは納得の行く結果じゃなかった。今年は優勝狙っているので優勝したいです」

―将来的には?
「大学進学を目指していて、大学でもまずトップチームに入って1年生の頃から活躍したいです」

―村越君のプロ入りの影響はある?
「大分影響あります。(村越)凱光が何も言わずにプレーしているだけで僕らはやる気になれる。1、2年生にとっても3年生に凱光みたいな人がいるというだけで全然違ってくるので、めちゃくちゃ良い環境だと思いますね」

―この代で全国の夢を叶える。
「この代で行きたいですね!」

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校選手権2019

TOP