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インハイ優秀選手選出で自覚高まった富山一FW碓井、旧友との戦いで先制弾!

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前半32分、富山一高FW碓井聖生(右)が先制ゴール

[11.2 選手権富山県予選決勝 富山一高 5-0 水橋高 高岡スポーツコア]

 富山一高は準優勝したインターハイでFW碓井聖生(3年)とFW鈴木崚加(3年)の2トップが大会優秀選手に選出された。怪我の鈴木を欠く中、碓井は決勝でFW吉倉昇空(2年)とコンビを組んで先発。「(自分が結果を出すだけでなく、)もう一人のFWの子が2年生で、自分がその子も一緒に引っ張っていかないといけないと思っています」という碓井が先制点を決めた。

 前半32分、MF高木俊希(3年)が左サイドからクロス。これをニアの吉倉が頭で中央へ流す。これでGKと1対1となった背番号11は「感覚っていうか、空いているところに流しただけです」と右足シュート。ビッグチャンスをしっかりとゴールに結びつけた。

 この日はハイサイドへ流れて起点を作る部分や守備などでも奮闘。そして両チーム最多となる5本のシュートを放った。インターハイで優秀選手に選出され、「優秀選手ということもあってプレッシャーもあって、『自分、もっとやらんといけん』と思いました」と自覚が向上。競り合いやトラップの部分や、クロスに飛び込む部分などで成長中のFWについては、加納靖典コーチも「突出してきた」と語り、13年度選手権で得点王となったFW渡辺仁史朗やMF大塚翔のような“突出した存在”になることを期待する。

 決勝で対戦した水橋高の10番MF笠原涼太(3年)は旧友。「(試合前に) 『楽しみだね』と。小学校から一緒だったので、『今日は負けられん』と思って走りました」と走り、富山一の勝利に大きく貢献した。笠原の思いも背負って臨む全国大会の目標は「毎試合決めます!」。課題の反転シュートなどを磨き、選手権でもチームの勝利に貢献して再び評価を勝ち取る。

(取材・文 吉田太郎)
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