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県リーグ首位も徳島商4強敗退…プリンス昇格へ気持ち切り替え「置き土産を」

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試合後、徳島商の選手の目には涙がみたれた

[11.2 高校選手権徳島県予選準決勝 徳島市立2-0徳島商 入田M]

 過去39回の全国選手権出場を誇る伝統校の徳島商高だが、近年は徳島市立高の前に後塵を拝している。この日も野球部員など3年生が中心になって応援席を埋めて声援を送り続けていたが、その期待に応えることはできなかった。

 先月26日の鳴門高との準々決勝では前半で2失点。その反省から立ち上がりに気をつけた。ただなかなかシュートが枠を捉えない。前半18分のMF本田一平(3年)のミドル、同27分のCKを合わせたDF酒井悠翔(3年)のヘッドも、相手に脅威を与えるものではなかった。

 選手権の戦いは終わった徳島商だが、今季は徳島県リーグで首位。来季のプリンスリーグ挑戦という目標がまだ残っている。松下洋平監督は「置き土産としてプリンスリーグに上げてほしい」と3年生部員にもうひと踏ん張りを期待する。

 すべては「後輩たちのために」。そのためには一発勝負での勝ち方への追及がより必要になるとし、「僕も含めて負けたらゼロだぞという考え方を突き詰めたい」と気合を入れ直していた。

(取材・文 児玉幸洋)
●【特設】高校選手権2019

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