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徳島北、昨年度&総体予選決勝のリベンジを…3年連続で徳島市立との決勝へ:徳島

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徳島北が3年連続の決勝へ

[11.2 高校選手権徳島県予選準決勝 徳島科学技術1-4徳島北 入田M]

 第98回全国高校サッカー選手権の徳島県予選準決勝が2日に行われ、徳島北高が徳島科学技術高を4-1で下した。9日の決勝では徳島市立高と対戦する。

 昨年の悔しさを晴らす舞台、待ち焦がれた舞台にたどり着いた。久次米尚和監督は今季就任したこともあり無関心を強調したが、それでも「負けたくないチームであることは確か。インターハイ(予選)でも負けていますし」と静かに闘志を燃やした。

 準決勝を何なく勝ち切った。立ち上がり4分にCKからゴール前の混戦をDF野田翔音(3年)が押し込んで先制。同20分には1トップの中村健太郎(3年)にもゴールが生まれると、同アディショナル1分にMF豊田雄也(2年)が押し込んだ場面。ゴールラインを越えたか微妙だったが、平島一起主審が副審に確認後、ゴールが認められた。

 後半も勢いを落とさない徳島北は、12分に左サイドのCKをニアで相手選手に頭に当てられるも、ファーに流れたボールをMF森大万(3年)が押し込んで加点。終盤、野田がハンドで与えたPKをFW渡辺健斗に決められたが、点差もあったことから危なげなく逃げ切った。

 決勝の相手は徳島市立。昨年の決勝で0-1で敗れ、今夏のインターハイ予選決勝でも2-3で競り負けた相手だ。9日の決勝も接戦が予想され、この日終盤にハンドでPKを与えてしまったように、集中力を切らすことは致命傷になりかねない。ただそれは選手も重々承知している。主将の野田は「先制されると厳しい試合になると思うので、何が何でも守備陣はゼロで行って、ワンチャンスをしっかりと決められるようにしたい」と気を引き締める。

 また野田は昨年の決勝の敗戦を「僕のせい」と受け止め、1年間精進してきたという。自身の失点に繋がった場面は何度も映像で見返した。今では「それがあったので、ここまで市高を倒そうという気持ちを保てた」とポジティブに捉えることが出来ているという。「やれないことはないと思う」。昨年のチームに比べると個が弱かったからこそまとまることができたというチーム力を武器に、徳島北が2年ぶりの全国を狙う。

(取材・文 児玉幸洋)
●【特設】高校選手権2019

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