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「チームとしての狙いだった」絶妙フィードで先制点を演出した柏DF染谷悠太

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DF染谷悠太は柏のリーグ最少失点を支える一人

[11.2 J2第39節 大宮2-1柏 NACK]

 大宮アルディージャに勝利すれば他チームの結果次第で昇格が決まる可能性があった柏レイソル。開始3分であっさりと先制に成功した。相手の急所を突くロングフィードを通したのは、DF染谷悠太だった。最終ラインでボールをまわしていた中で、左センターバックの染谷は大宮の3バックの横、右ウイングバックの裏のスペースへ浮き球を送る。

「(大宮の)ウイングバックが出てくるのはスカウティングでわかっていたので。DFラインの背後が空くのはチームとしての狙いだった」。MFイッペイ・シノヅカが中盤まで上がってできたスペースに、MF瀬川祐輔が走り出したタイミングを見逃さなかった。背後をとった瀬川は、ダイレクトで中央のMFマテウス・サヴィオにラストパスを合わせ、狙い通りの攻撃で先制点を奪った。

 守っては大宮の起点となるFWフアンマ・デルガドへも厳しくチェックし、フラストレーションを爆発させる場面もあった。最終的に大宮のトップスコアラーをシュートゼロで封殺したが、柏は3試合ぶりの失点で昇格はお預けとなった。

 連勝し昇格と優勝へのラストスパートかと思われた矢先の敗戦。「久々にJ1クラスの相手と試合をした感覚はある」と今夏J1のC大阪から移籍してきたDF山下達也は、大宮の力を認める。

 これで1試合消化試合が少ない暫定2位大宮との勝ち点差は「6」に。染谷は「悔しい1敗になってしまいましたし、勝ち点差をつめられてしまいました」と唇を噛むが、それでも残り3節、自力で昇格と優勝を決められる柏の優位は変わらない。「自分たちは勝っても負けても、次の試合をつねにターゲットにしているので、いい準備をしたいと思います」。柏は次節、5戦負けなし(1勝4分)と調子を上げている20位鹿児島をホームに迎える。

(取材・文 奥山典幸)

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