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[MOM3028]長崎総合科学大附FW千葉翼(3年)_苦しい一年過ごしてきたエースが連発中

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後半32分、長崎総合科学大附高はFW千葉翼が右足で決めて2-0

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.3 選手権長崎県予選準決勝 長崎日大高 0-3 長崎総合科学大附高 トラスタ]

 獲るべく選手が獲って、勝った。4連覇を狙う長崎総合科学大附高は1-0の後半32分にFW千葉翼(3年)がゴール。長崎日大高が3枚替えを敢行して押し返して来る中、名将・小嶺忠敏監督も「2点目が勝負だった」と分析する貴重な得点だった。

 長崎総科大附は右サイドでボールを持ったFW岩永空潤(2年)がカットインからラストパス。これに反応した千葉がGKの位置を把握しながら、冷静にファーサイドのゴールネットに流し込む。

「総附は中にカットインした時は絶対に間にパスを出してくると思って、信じて走り込んだら見事に来たので。あとはファーに流し込むだけで、決めることができたので良かったです」と千葉。味方を信じ、走って決めたゴールだった。

 千葉はアディショナルタイムにもMF中島勇気(3年)のスルーパスで抜け出して3点目のゴール。直後に訪れたビッグチャンスはGKに阻まれてハットトリックを達成することはできなかったが、この日はクロスバー直撃のヘッドなど一人でシュート6本を打ってチームを引っ張った。

 千葉は2年時に出場した昨年度の選手権でゴールを決めている。今年は注目エースとして1年をスタートしたが、チームは長崎県内を勝ち抜くことができず、プリンスリーグ九州でも低迷。千葉自身、ゴール数を増やすことができず、悔しい思いをしてきた。

 だが、今大会はコンスタントに得点を重ねて計5得点。周囲を使う動きや守備面での貢献度も光る。「自分は点を決めて前線から追うこと。まず点を決めて、今はゲームキャプテンをやっているのでチームを引っ張っていきたいです」。選手権はこれまでの悔しさをぶつける舞台。昨年はMF鈴木冬一(現湘南)、一昨年はFW安藤瑞季(現C大阪)というエースを見て学んできた千葉が最後の選手権で自分がチームを全国へ導く。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校選手権2019

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