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9年ぶりV狙う国見はゲーム主将のDF安田がプレーと声でチーム牽引

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国見高のゲーム主将を務めるDF安田正宗

[11.3 選手権長崎県予選準決勝 創成館高 0-1 国見高 トラスタ]
 
 9年ぶりの全国出場を狙う国見高のゲーム主将を務めるDF安田正宗(3年)は、1年時から公式戦で経験を積んできているチームリーダーだ。

 立ち上がりからゲーム状況を考えて前へ、前へ。前半11分にはセットプレーの流れから右サイドでボールを受けると、思い切り良くドリブルで仕掛けて2人をかわし、ラストパスに持ち込んだ。

「後ろに下げていたら相手が前から来るので、前から前から行くことを考えた」と安田。両足キックと切り替えの速さ、球際の強さを特長とするDFはチームが先制直後に大喜びするチームメートたちを声で落ち着かせたり、苦しい時間帯でチームを鼓舞するなど、チームリーダーとしての役割も果たしていた。

 後半終盤にキャプテンのDF村田涼介(3年)が投入されると、キャプテンマークを手渡して自分のプレーに集中。相手のロングボールを中心とした攻撃に「苦しかったですね」と苦笑いしたが、「それに負けずに自分たちで、中で話し合ってしっかりと対応できていたので良かったと思います」と胸を張った。

 この日は自身も初めてとなるトランスコスモススタジアムでのプレー。決勝ではさらに多くの観衆の中でプレーすることになる。チームメートたちも選手権予選決勝の経験はないだけに、「1年生の時から出ているので、こういう大きな大会での経験というところを大きな舞台で出せたら」と安田。リーダーとして、また無失点を続けるDF陣の中心として決勝も仲間たちの力を引き出しながら、自身の力も出し切ってチームの優勝に貢献する。
 
(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校選手権2019

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